妄想徒然ダイアリー

映画と音楽とアレやコレやを

特典会はわたしに夢を見させるか

フィロのスによって起動したわたしは、あんぬちゃん生誕祭に行くことにした。

直近に開催されるライブがそれであったことはもちろんだが、色んな動画や情報の蓄積が、わたしをあんぬちゃん推しにしようとしていたからだ。

トドメはリリイベの特典会だった。

その日、渋谷タワレコでリリイベがある事を知ったわたしは定時で職場を離脱し、それに参加する事にした。CDを「積む」という行為に馴染みのない故に、一枚だけ購入し、全員と握手する権利を得た。

ミニライブとは言え、フィロのス現場初体験は素晴らしかった。「好感度あげたい!」の楽しさといったら!

興奮と緊張状態で握手会に挑む。

まりりちゃんは小動物のような動きをしながら表情をクルクルと変えている。可愛い。ドキドキしたまま隣のハルちゃんに移った。予想以上に小さい。しかしその溢れる愛嬌の愛おしさ。おとはすは興奮状態のわたしを落ち着かせるように大きな瞳でこちらを覗き込むようにして「今日は楽しめた」かどうかを訊いてきた。「はい。とても」と答えるのが精一杯だった。最後はあんぬちゃんだった。今日が初めての現場である事を伝えると驚いたような顔をしながら感謝の言葉を言ってくれた。帰り際の「外すごい雨だよ。気をつけて」の言葉を背に、ふわふわとした気持ちでその場を去った。

そして「あんぬちゃん、推せるな」という結論に達した。

それから二度ほど特典会に参加した。初めてのチェキはもちろんあんぬちゃんツーショットだ。緊張するわたしに「ハートにしよ」と言って指を合わせてくれた。出来上がったチェキの自分の姿に愕然としたが、あんぬちゃんはとてつもなく可愛いかった。最後に「生誕祭に行きます」と言うのが精一杯だった。

それからネットサイン会とアナログレレコードのサイン会に参加して、いよいよあんぬちゃん生誕祭の特典会だ。

特典券9枚を手にしたわたしにはいくつかの選択オプションがあったが、迷わずあんぬちゃんツーショットの列に並んだ。

あんぬちゃんを目の前にして今日のライブの素晴らしさを伝えようとしたが、ほとんど言葉にならなかった。しかしあんぬちゃんの輝きの前には言うことがなかった。

 

わたしにはもう一つ使命があった。ハルちゃんに伝えたい事があったのだ。

 

 

 

平日ナイトフィーバー (feat. 日向ハル)

平日ナイトフィーバー (feat. 日向ハル)

  • 絶対忘れるな
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 この素晴らしさを伝えたかった。広島の事も言いたかった。迷わずハルちゃんの列に並んだ。

 

結局、わたしは何も伝えられなかった。いや会話しなかったのならまだ良い。全く関係ない会話で貴重な時間を使ってしまった。わたしは単なる居酒屋で隣り合わせたおっさんでしかなかった。

誤解ないよう言っておくが、彼女との会話は楽しかった。正確には彼女が楽しくしてくれた。しかし。わたしはそれで満足している自分の愚かさを呪った。馬鹿さ加減に呆れた。

自分には特典会というシステムによる応援が合わないような気がしてきた。

わたしはただ楽しい時間を素晴らしい時間を与えてくれる彼女たちを讃えたい。one of themでいる方が身の丈にあってるのかもしれないね。

 

それを確かめるために、今日も特典会に行くのであった。