妄想徒然ダイアリー

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この感情につける名前がわからない。〜YUIMETAL脱退を受けて。

YUIMETALがBABYMETAL から脱退した。

この一年の動向を見ていれば、予想出来る話だしある程度の覚悟は出来てはいた。それでも来週の幕張にドカンと大復活するんじゃないか?という期待をしていたのもまた事実で、だから、いざこの状態を目の当たりにすると、どう感情を整理していいのかは分からない。

http://artist.amuse.co.jp/artist/20181019/index.html

公式に発表されたこのコメントが全てで、これ以上の事は推し量ったところで仕方のない話だ。YUIMETAL…いや、ゆいちゃんがこれから元気で過ごしてくれる事をただ祈るのみ。

というのがフェアな感情の整理の仕方だとは思う。思うが、なかなかそう簡単に割り切れるものでもない。

某巨大掲示板SNSにはいろんな意見や感情が溢れている。運営を口汚く罵るものもあれば、冷静にビジネスモデルとしてのBABYMETALのあり方(或いは終わり方)を分析するものもある。中には、BABYMETAL からの解放を歓迎するという意見もあった。これで、ゆいちゃん好きな事が出来るね、って。

わたしは…わたしはどうだろう。よくわからない。

たしかに去年のYUIMETALは心身ともに疲弊しているようだった。それは見ようによってはBABYMETAL そのものに対する彼女の距離感の表れにも感じられた。しかし、それは切り取られた情報から判断された事に過ぎない。

広島で行われたSU-METAL聖誕祭。開演直前に発表されたYUIMETALの欠席には、ただ驚くのみで、その日のLive自体はSU-METALの気迫、MOAMETALの頑張りが印象的で、とても素晴らしい夜となった。2人とも凄かったなぁ、YUIMETAL早く戻ってきてね、という感じでLive会場を去ったその夜から、今日まで不在の状態が続くなんて思ってもいなかった。そこから始まったYUIMETALの不在。統制された情報管理ともいえる判断材料の不足が、あらゆる憶測を呼ぶ結果を生んだ。詳細に語られないYUIMETALの状況とそれでも進んでいくBABYMETAL の活動に、わたしは判断停止の状態だったと思う。新たに導入されたダンサーというシステムに対しては、当初の戸惑いはあったものの、その素晴らしいパフォーマンスには感嘆させられた。

しかし、やはりわたしは3人の形を求めていた。そのへんは妙に原理主義的なところがあるのかもしれない。

 

わたしがYUIMETALを最後に見たのは去年の9月さいたまスーパーアリーナの巨大キツネ祭りとなった。だが、今想い出すのはその年のサマソニのステージだ。

段々とステップアップしてマリンステージにたどり着いたという歴史が流される冒頭映像、そして貴重なSU-METALの日本語MCによって幕開けしたこのステージは、私にとって間違いなくこの日のヘッドライナーだった。

中でもKARATEが素晴らしく、現状この日しかなかったと思われるSU-METALの「Everybody !jump!」の煽りが特に印象的で、未だにKARATE を聴くとこの煽りが頭の中で再現される。

https://youtu.be/6OM8aI2oA7o

KARATE には途中3人がステージに倒れるシークエンスがある。SU-METALが最初に起き上がり、MOAMETALとYUIMETALを助け起こし3人で復活する、という動き。この場面がとても好きだ。いつも泣きそうになる。

これから2人となった(とわたしは判断する。chosen7というのは単なる惹句だ)BABYMETAL において、SU-METALの頼もしさにどうしても期待してしまう。彼女なら、この逆境(とあえて言うが)をきっちり跳ね除けてくれるだろうという思いがある。もっと言うならば、倒れたわたしたちを引き上げてくれ、という勝手な気持ちすら押し付けてしまいそうだ。

f:id:mousoudance:20181020061222j:image

彼女たちにそんな思いを背負わせて良いのだろうか、という気持ちを抱きながらも。

 

YUIMETALは脱退した。コメントを見ると、水野由結としての芸能活動は継続したい、という意思は見えるが、同時にそれは容易には出来ない状態である事も感じられる。まあ、全ては憶測だ。実際のところは分からない。

最後にこの男のこの言葉で締めておく。

https://twitter.com/sakura_words/status/1053246349112557568?s=21