妄想徒然ダイアリー

映画と音楽とアレやコレやを

軽やかなステップで。ベスト10的な何か。

映画もそれほど本数観ている訳でもないが、個人的記録として今年を総括してみるか、と。

早速。

【映画ベスト10】

ランキングではなく今年の10本という事で。

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『バッド・ジーニアス』

デッドプール2

ウインド・リバー

カメラを止めるな!

ちはやふる〜結び』

『サーチ』

ボヘミアン・ラプソディ

『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』

『スリー・ビルホード』

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

色んな意味で心をザワザワさせた作品たちという事でセレクトしたつもり。もちろんこの10本以外にも良い映画たくさんあったんだけどね。

 

この10本に共通しているのは「救済と赦し或いはワンスアゲイン」というテーマだと思う。

『バッド・ジーニアス』のリンや『スリー・ビルボード』のディクソンなどは自らの罪に向き合い懺悔するかのような行動を取る。そこにあるのは赦しとそれが生む救済だ。或いは『デッドプール』においてはウェイドとそれを演じるライアン・レイノルズが同化しつつ、かつて苦渋を舐めた自身を復活させるかのような展開になる。特に終盤のワンスアゲイン感もたまらないし、救済という面ではテイク・オン・ミーのシーン!あんなに泣かされるとは思わなかった。『フォールアウト』でのイーサン・ハントと元妻との関係の描き方も、やはりそこにあるのは赦しと救済だ。

カメラを止めるな!』や『ちはやふる〜結び』もかつての熱い思いや輝きを取り戻そうと奮闘する者たちの話だ。『ちはやふる』での周防名人と太一の師弟関係は互いにワンスアゲイン、何かを取り戻そうとする共犯関係が良い。賀来賢人、良かったよね。過去のシーンを引用をするところも巧みで、屋上のシーンと言ったら!その他の作品についても根底にあるのは赦し、救済、そしてワンスアゲイン夢よもう一度というスピリットだ。基本こういう話に弱いのです。

 

最後にちょっと目線を変えて。

【ブレイクスルー部門】という事でこの二人を。

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孤狼の血』の阿部純子彼女の広島弁(正確には呉弁)を聴くだけで価値がある。この作品の前にも活躍はされているし、見かけた顔ではあったが今作でのブレイクスルーを期待したくなる人。

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ビューティフル・デイ』のエカテリーナ・サムノソフ。とにかく彼女の存在感よ!終盤に見せる菩薩のような笑顔。素晴らしかった。これも赦しと救済の映画だったね。

 

もちろん上げた10本以外にも良い作品は沢山あって。『シェイプ・オブ・ウォーター』、『レディ・バード』、『パリ発15時17分』などなど上げればキリがない。『レディ・バード』の根拠ない自信に満ちた10代の描き方は、性別は違えど自分の事のように感じたし、終盤の飲み会に参加した時の様子など上京したての頃を思い出したりして。

 

とにかく。今年観た作品で、当然感じ方や自分にとっての重要性に差はあれど、観ないほうが良かった、という作品はない。イマイチだなあ、と思う作品も観ないことにはその感想は生まれない。つまんない、と思っている時点で既にその作品を〝楽しんでいる〟事なんだ、というのは詭弁だとしてもどの作品にもそれぞれ何かは持っていたと思う。

 

という事でまた来年。

 

※あ、そうそう。映画じゃないけどベストキッドのテレビシリーズも楽しかった!