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でも、やるんだよ。文句ありますか?(ないでーす!)『MUSiCフェス〜私立恵比寿中学開校10周年記念in赤レンガ倉庫』 雑感

屋外のフェスには当然天候が予想出来ないというリスクがあってそれは確かにデメリットではあるのだけれど、時には悪天候がドラマティックな演出をする事もある。

という事で行ってきました。

『MUSiCフェス〜私立恵比寿中学開校10周年記念in赤レンガ倉庫』 

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その10年のうち全てを勿論知っているわけではないが、それでもこのグループには色んな事が起きたなぁ、と。

わたしが始めて彼女たちを観たのは2013年だったか、9人体制の頃のリリイベを偶然見かけた時。いきなりYMOの「体操」をやるのでびっくりした記憶と裕乃さんの緩いダンスと歌声が印象に残っている。

 

桜エビ〜ず

到着すると彼女達のLiveは終盤で2曲くらいしか聴けなかったけど、いや歌もダンスも良いじゃないですか!特に水春さんですか、なかなかスターオーラも感じるし堂々たるステージだったかと。

 

HERE 

エビ中++」でおなじみ尾形回帰さんのバンドも観るのは初めてで。途中、「天国の松野さん!」と空を見上げたその直後から雨が降ってきたのは偶然か否か。

 

ニューロティカ

酸いも甘いも噛み分けたベテランらしいステージング。

「今日のフェス出演者最年長なのに誰も挨拶来ねー!」とかましながら客席を煽り盛り上げる。パオパオー!

エビ中とのコラボ曲「元気しかない!」ではエビ中ちゃん達も登場。ぽーちゃんのピエロメイクがかわええ!そして港カヲルちゃんも登場。ピッタリしたタイツには切れ目が入っているようでお尻を時折丸出しに。バイキングヘルメットをひなたちゃんに被せて(ヒゲも描いてた)退場。

そして最後まで力を抜かないベテランの矜持を感じたステージでした。

 

魔法少女になり隊

初見だったけど、いや良いじゃないですか!

ちょっとナーメテーターでした。

時折モニターの上に足乗っけて煽る火寺バジルさんもカッコいいし、いやわたしはギターの明治さんがですね登場した時からそのクールな絵面にやられてしまいまして。あの赤いギターはリッケンバッカーですか?知らんけども。

もちろん「ちちんぷいぷい」ではエビ中ちゃんも登場。

フェスでは、こういう発見があるのが楽しいね。

 

SUSHIBOYS

流石に朝から何も食べてなかったのでフードエリアへ。北海イカゲソ丼を食べながら音漏れを楽しむ。しばしchill out。

 

POLYSICS 

あれ?エビ中ちゃんと関わりあったっけ?と思いつつこの日1番観たかったバンドかも知れない。

断続的に降っていた雨もこの頃にはすっかり止んで、というよりは晴れて。夏の日差しとイエローのツナギが良くマッチしている。

何だかんだと彼らも20年選手。奇抜な音楽とビジュアルというイメージが先行するが、踊れる楽しいバンドであり、その楽しさがこの日は出ていたと思う。

ラストの「BUGGIE TECHNICA」には何故か妙なカタルシスがあって良かったなぁ。うぃーあーぽりしっくす。

 

ももいろクローバーZ

転換時のステージを見て「バンドセットか…」と思ってみたり。いやバンドセットも良いんですよ、良いんですけどこの日はメンバーだけのパフォーマンスを観たかったな、という贅沢な気持ち。

ステージに登場した4人。あーりんは少しシュッとしましたか?大人の魅力すら出てきてるし、玉さんのスラッとした手足の動きも相変わらず。夏菜子ちゃんのドンと来い的リーダー感の頼もしさと、そして、れにちゃんイェイ!

オーバーチュアでは「レニ、カナコ、モ…」となってしまいそこからグダグダになってしまうし、冒頭の二曲は聴き込んでないのでコールにも戸惑ってしまう。ちょっと悲しい。「あんた飛ばしすぎ‼︎」はちゃんと覚えてリベンジしたくなる。

リーダーの「おい、お前ら!エビ中の為に体力温存してんじゃねーぞ!」という煽りもありつつ、流石にこの規模のフェスでの盛り上げ方はお手のもの。

労働讃歌」のスクワットも楽しかったけれど、やはり「COLOR」ですね、この日は。

奇しくも2グループ合わせて十人十色状態になってしまって、お互い色々ありつつここまでやってきた。それを振り返りつつも一歩一歩進む、歩く。そんな意思を感じさせてちょっと目頭が熱くなる。たむらぱんはいい曲書くなぁ。途中の違い互いにジャンプする振りも良い。

姉貴分、そして戦友としての愛を感じるステージでしたよ。

 

吉澤嘉代子

ちょうど夕方で雨も上がり、曇り空。そんなシチュエーションで聴く「曇天」は最高のプレゼントのようで。エビ中ちゃん達のオリジナル(というのが的確なのかどうか)も勿論素晴らしいのだが、セルフカバーしたこの日の「曇天」には大人のリアリティが加わって染み入る。

「えらばれし子供達の密話」もちょっとヒップホップ感もある曲で好きです。

最後にはぽーちゃんと一緒に「日記」。最近、ぽーちゃんの歌メキメキ表現力上がってませんか?

 

岡崎体育

やはりさいたまスーパーアリーナアーティストは違う。一瞬のうちに会場をダンスフロアに変えてしまう。途中、美怜ちゃんや吉澤嘉代子さんも関係者用スペース(と言っても柵で仕切ってあるだけ)からステージ観ていた。

MCではスーパーアリーナに挨拶に来てくれたエビ中メンバーの話。「フェスもこの調子でね」と言ってきた安本さん、流石です。

「FRIEND」はお笑い要素を入れつつ後半にはそれを裏返したような切なさを表現する不思議な曲だと思ってたら、最後にやっぱり落とす、という。

バラード曲の途中に心の声〝リコ・ナカヤマ〟が出てきたり、「あるあるフラダンス」をメンバーの事で替え歌したりと最後まで楽しかった。

 

ゲスの極み乙女。

いやなんだかんだと良い曲あるし良いバンドですよね。

「ロマンスがありあまる」くらいしか知らないけど、ドラムのほな・いこかさんをフューチャーした曲も良かったし。基本ドラムを叩く女性は大好きなので、それだけでもうね。

この時間帯は雨は止んでいたけれど風が強くて後ろの方だと音が流れてしまっていたのが残念だがだけど、それも野外ライブの醍醐味でもある。

この人達も色々あったけど頑張って欲しいですね、という気分になりました。

 

フジファブリック

ディック・デイルの「ミザルー」(パルプ・フィクションのアレ)で登場してきただけでオールオーケーという気持ちに。

「メンバーとの不幸な別れがありながらもここまで続けてきたエビ中さん、尊敬します」という言葉は彼らがいう事で一層重みが増す。

「お願いジーザス」のセルフカバーを演った頃から雨がポツポツと降ってきて、ラストの「若者のすべて」の時に降る雨はもはや演出のようだった。あまりこういう結びつけは良くないとは思いつつ、青い光を見つめて感傷的になってしまう。

 

私立恵比寿中学

新曲の中でも大好きな「青い青い星の名前」から。高橋久美子さんの描く詩は宇宙や未来といった単語で大きな世界を見せながら、その世界に生きる僕らという個人、その小さな存在に目を向ける。そしてその小さな僕らにも希望や未来を持って世界を(少しだけでも)明るく出来るかも知れない、と教えてくれる。

なんて書くと少しむず痒いけどね。いや良い曲です。

そして最新の曲から昔の曲まで織り交ぜたセトリはまさに10周年に相応しい。「えびぞりダイヤモンド!」や「仮契約のシンデレラ」など初期の代表作から6人体制以降の曲まで、そこに流れているのはエビ中ちゃん達の歴史だ。これまでのメンバー総勢16名の足跡がそこにある。

と同時に今のエビ中の姿、そしてこれからも続けていくという宣言でもある。

だからという訳でもないけど、この日の「なないろ」は一層、胸に来て…。

「フレ!フレ!サイリウム」の頃にはすっかり日も暮れて、色とりどりの光が場内に。実はサイリウム持って来てたんだけど取り出すタイミングを逃してしまった。

岡崎体育が作った「Family Complex 」はアルバムを聴いていて早くライブが観たいと思っていたのでとても嬉しい。ももクロの「ピンキー・ジョーンズ」的に歌詞にメンバー名前が隠されているんだけど、コールを事前にシュミレーションしていたがやはり本番ではうまくいかない。最後の「と…りこ!」に全てをかけた。

遠目だったので自信ないけど「リコちゃん、みてこれ!見たことない虫!」のところで駆け寄るぽーちゃんをガン無視するりったんのポーズ、ツボです。いやしかし、これは新たなエビ中アンセムになりますね。

最後はアンコールの「永遠に中学生」で大団円。普段はあまりそんな事もしないけど、この夜は周りみんなで肩組んでましたね。前後の列でも同じような状況が発生していた気がする。

多分だけどこの日集まった人の中には久しぶりにエビ中を観に来た人もいるんじゃないだろうか。昔は熱心だったけど今はそれほど…というような人も来ていたかも知れない。そんな人はもしかすると「今のエビ中、こんな感じだよ。良かったらまた来てね」と言われた気分なんじゃないだろうか。そんな妄想を抱いたり。

 

改めて出演者のリストを見てみると(ソロの2組とゲスの極み乙女。は除いて)いずれのグループもメンバーに変動がある。キャリアの長短はあるが色んな変遷を経て今の形がある。35年やってるニューロティカも結成時のメンバーはイノウエアツシだけだ。ゲスの極み乙女。はメンバーの動きはないかもしれないが、また別の要素でバンド活動の継続が危ぶまれる経験をしている。フジファブリックにも不幸な出来事があっま。他のバンドもそうだろう。それでも彼らは続けている。10年、20年、30年と。

それには色んな理由があり、それぞれの事情・スタンスがある。全てを同じように語ることも出来ないが、そんな人達がエビ中10周年に集まって来たと思うと感慨深い。ふと、りったんがインタビューで語っていた「ふざけるな!まだ6人いるんだよ!」という言葉が頭に浮かぶ。

そう、エビ中は続く。

 

それにしても今回のフェス。交通の便もよくステージも高い位置なので遠くからでもよく見えて良いフェスだった。後方のエリアではレジャーシートやキャンプ用椅子を用意して使う事も可能でまったりと観る事も出来る。

赤レンガ倉庫には普通に来客している一般客もいて、日常との境界線が曖昧になって溶け合う所や夕暮れ時の空気感など気持ちがいい。雨が降ると大変だけどね。

という事でこのフェス、恒例化して欲しい。確か真山さんも「来年もやりたい」言ってた事だし。校長、お願いします。