妄想徒然ダイアリー

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増幅されるのは音ばかりではなく。7/5(金)『松永天馬対眉村ちあき/仲裁 吉田豪』@渋谷O-nest 雑感。

ジャンケンに勝った松永天馬さんは後攻を選んで眉村さんからステージがスタート。

「ジャンケンに勝っても負けても最初にやるつもりだったし!!」という彼女の側には最近購入したという白いテレキャスがある。

という事で行ってきました。

『松永天馬対眉村ちあき /仲裁 吉田豪

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とにかく楽しくて記憶が飛んでいるのだけれど、多分最初は〝ナックルセンス〟で最初のフレーズをギターでかき鳴らした時の一音は、衣装がセーラー服だからと言うわけでもないけど高校生が初めてエレキギターを手にした時のようなワクワク感とぎこちなさが同居したような甘酸っぱさがあって良かったですよね。

〝I was born in Australia.〟や〝コカコ○ラのスリッパ壊れた〟といったお久しぶりの曲のエレキバージョンはそれこそ初期衝動の表れではないかという思い込みすら生むような新鮮さがあった。途中何度か「エレキやだーーー」駄々をこねてましたけど。

その中でも白眉だったのはやはり〝おじさん〟でしょうか。アンプで増幅されたのはエレキギターの音だけではなく、感情までもがパワーアップしたかのような迫力があった。

続く〝緑のハイヒール〟は新木場で初めて聴いてから早くLiveで再体験したいと思っていた曲で、この夜改めて耳にするとポップで美しいメロディに心を抉るような詩が乗っかっていて、いやちょっと待てよ、つまりそれってザ・スミスの〝ディス・チャーミング・マン〟じゃねーか!!The Smiths - This Charming Man (Official Music Video) - YouTube

ひとりモリッシー&マー状態の眉村さん。はい、かっこよかったです。

今日はサーフこそやらなかったものの柵の所に立つ、フロアに降り立つなどは通常営業でした。

f:id:mousoudance:20190706003133j:imagef:id:mousoudance:20190706003136j:image過剰なダブルピースと投げチュッチュ。

f:id:mousoudance:20190706003238j:imagef:id:mousoudance:20190706003241j:imageとにかく楽しそうなので困る。いや困らないけど。

 

そしてそういった格好良さと対になるように〝ともだちんこ〟を連呼する姿もまた眉村さんの振り幅ナイル川そのものであって。あれは何の曲だったか「タピオカをお尻から」というフレーズもさりげなく混ぜてみたり。

いやはや〝さいこうもん〟な先制パンチだったんじゃないですか?

続く松永天馬さんはバンドセットで。白いブラウスを紅く染めて出てくる。「ちちゃんに刺された。ジャンケンには勝ったけど歌唱力では負けたー」と言いながら始まったステージは時に演劇的な闇を、時にポップで爽やかな空間を作り出す不思議な1時間だった。

本編最後の終わり方、最高だったね。

 

アンコールの声の中登場してきた吉田豪。そうそう、この人仲裁人だった。本公演の本来の目的である2人の対決とは、バンドセットを含めたフリーセッション。いやー、この30分が本当素晴らしかったですね。

松永さんが紡ぎ出す言葉に引っ張られるようにフレーズを乗っけていく眉村さん。そのグルーヴ感が堪らない。

LOFTイベント宣伝部長としてチケット600枚以上売ったご褒美、ムロツヨシに合わせてくれるって話を反故にされた事への魂の叫びも良かったし、松永天馬さんの「お前らファンだったら一生かけてついて来いやー」(大意)に対する眉村さんの「でも人間ってそんなもん」というアンサーもグッときた。

そしてここでも巻き起こる〝ともだちんこ〟の嵐。途中「とも!」「とも!」というやりとりを始めてしまった為に「ち○こ」と言わざるを得なくなった時の一瞬の躊躇い、可愛かったですね!

この夜に眉村ちあき、松永天馬、吉田豪、そしてフロア全体が作り出した空間は、まさにこの夜にしか体験出来ないもので、その場に入られた幸福を思いつつステージは終わった。

最後に眉村さんが投げキッスを全力で何度も行う。振りかぶってキッスを投げつける姿に普通にノックアウトされました。

特典会ではチェキ列に並ぶ眉村さん。写真を撮るのを忘れるくらいに可愛いし、相変わらずのサービス精神(というより自分で楽しい事をやっていてそれが自然と回りを笑顔にする、というのが正しいのかな)にクラックラする。途中では前回の荻窪選手権優勝者であるマユムラー氏をみんなに紹介したりして。「次優勝したい人は今のうちに脚でも蹴っておけばいいよ!」という有難いアドバイス付きで。

チェキの時には「エレキの〝おじさん〟最高でした!」と言おうと並んでる時から決めていたのにいざ自分の番が来るとテンバってしまって、どういう流れだったか「今ここでさ、『締まって行こうぜーー!』っていったらさ、みんな『おー!』って言ってくれるんじゃない?」というフリがあったにも関わらず結局アワアワして何も出来なかったのは自分でも情けなかったな。修行して出直してきます。

f:id:mousoudance:20190706053432j:imageフリーメイントって何すか?