安全のためにはある程度のルールや規制は当然必要だ。と同時にわたし達の自由度も一定レベルで守られなければならない。
つまり何が言いたいかというと、誰にもわたし達が踊る事を止める事は出来ない。
と言う訳で行ってきました。
『Singularity4 』
物販でハルちゃん生誕CDを買おうとクアトロのエレベーターに乗ると途中で茶髪で小柄の可愛い女性が入ってきた。どうやらG Uで買い物をしてきたらしい。どこかで見たような気がするが多分気のせいだろう。奥津さんにすごく似ていたけど。
更にロビーで開場待ちをしているとベレー帽を被ったショートカットの女性が人をかき分け進んでいく。「うー。気まずい気まずい…」と言いながら通り過ぎていく彼女はおとはすに激似だった。多分人違いだろうけど。
月曜ということもあるのかあるいは一段高いスペースに陣取る人も多いこともあってか、フロアはまばら。正直ちょっと不安になるくらいの出足だった。
Have a Nice Day!
しかしそんなのは杞憂だった!まるっきりド初見のわたしは冒頭から彼らのステージに惹き込まれていた。
事前にアナウンスのあった通り、モッシュ・ダイヴ・リフト等危険な行為は禁止で、だからフロアのわたし達はそれを守った。
そう。わたし達は踊っていただけだ!ただ激しく!!
激しく踊っていたので隣の人にちょっとぶつかったかもしれない。でもみんな笑顔だ。
ステージとフロアの幸せな契約状態とでも言いましょうか、とにかく互いが阿吽の呼吸で安全なラインを守って最大限に楽しんでいる。
気がついたら「フォエバーヤーング!」と叫んでいた。
「ラーイオット、ライオット!」と叫んでいた。「わたしを離さないで」と叫んでいた。
おしくらまんじゅうも起きていた。モッシュやWODではない。あくまでおしくらまんじゅうだ。時にはその中に入り、限界だと思ったら無理をしないでサッと後ろへ退がる。
その疲労が心地よい。そして楽しい。
あっという間の1時間だった。転換時にドリンクを交換した。断酒中の身なのでミネラルウォーターをごくごくごくごくごく飲む。
〝アイドル・フィロソフィー〟で始めるあたり、対バン感があっていい。気のせいだろうかヲタク達のコールもひときわ大きい。
〝VIVA運命〟を観たのも久しぶりじゃないだろうか。ハバナイさんの熱さとさまた違う感じでフロアに火をつけていく。
〝ライブ・ライフ〟でのコールや推しジャン、リフトはあくまでもハバナイさんへのアンサーという事だと理解しておく。こんな夜もたまにはいいだろう。
後半はどちらかというとチルアウトさせるようなセトリ。
ちょっと上手く説明出来ないんですが〝ヒューリスティック・シティ〟のですね、あんぬちゃんがやや前傾姿勢になりながら両腕を外向きにクルクルしながら身体を起こす振り付けのところ、最高ですね!
六本木で初めて観た新曲〝ダンス・オア・ダンス〟、早くも成長しているというか。ほんとこの曲は4人がホントに楽しそうに踊っているのがいい。あ。奥津さんのジャンプ見逃した!!
最後は〝ダンス・ファウンダー〟で大団円。この夜、踊りまくったわたし達に相応しいエンディングだ。間違ったステップなんてない。フロアに鳴り響くハルちゃんのフェイクはフロアで踊るわたし達へのファンファーレのように聞こえた、というのは言い過ぎだろうか。でもそんな気分だったよ、この夜は。
しかし最近のハルちゃんはいい女ぶりが上がってませんか?バーバレラのジェーン・フォンダ的なオーラが出ているというか。
一見異質なように思えたハバナイとの対バン。しかし両者とも自由に踊る事への讃歌という共通点があったのではないか。
特に今夜はハバナイさんの綱渡りをするようなヒリヒリとした緊張感がありつつ、どこか平和で愛に溢れるようなステージが印象的だった。この夜自然発生的にフロアで起きた〝動き〟には自由があり、しかしその自由は無軌道ではなくお互いを支え合うような愛があったような気がする。
そう、普段立てている中指を小指に変えるかのように。