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犬を撃つ奴ぁ、股間噛まれてあの世逝き。【映画】『ジョン・ウィック チャプター3 パラベラム』雑感。

という事で観てきました。

ジョン・ウィック チャプター3  パラベラム』

「ジョン・ウィック:パラベラム」最強の刺客ゼロ登場【10.4公開】 - YouTube

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前日の『ジョーカー』にかなりヤラれた状態で、バランスを取るかのようにこの作品を観に行ったところもあって。弾丸の量も人が死ぬ数も圧倒的にこちらの方が多いのに、何故か安心して楽しめるというのは不思議と言えば不思議。TPS的なエンタメという感覚から来るものだろうかね。

正直なところ、今作のジョン・ウィックのキャラクターには腑に落ちない部分もある。チャプター2で組織に狙われるのも上等だコノヤロー!的に駆け出した割に、命乞いに足掻く姿には少なからず失望したりもした。

とはいうものの、2時間がっつりと詰め込まれたアクションは贅沢な体験であって、執拗に撃ち込まれる弾丸や投げ込まれるナイフは痛みを伴いながらもカタルシスを与えてくれる。個人的にはキアヌの動き自体は全2作よりもキレていると思う。気のせいかもしれないけど。

裁定人のエイジア・ケイト・ディロンのクールネスな言動とエヴァ・グリーンを思わせる三白眼はかなり好みだったし、ハル・ベリーの存在意義は犬の飼い主以上のものはなかったかもしれないけど嫌いじゃないし、ちょっとコミカルな味わいのある寿司屋の殺し屋ゼロを演じたマーク・ダカスコスも良い活躍をしていたんじゃないかな。寿司屋の猫ちゃん可愛かったね。にんじゃりばんばんが普通に流れるとは思わなかったけど。

シリーズの中では、(結果として)やや場繋ぎ的な位置付けになったような気もするが、そうだとしてもアクション映画、特にガンアクションという点においては残酷さと痛み、そしてカッコよさを更新しているし、ガンマニアでないので詳しいところはわからないけど終盤の山場でショットガン(で合ってるのかな?)に弾を補充する動きの何と美しいこと!あと序盤で銃をカスタムする為に解体して組み直すシーンも好き。個人的には銃組み立てシーンとして『蘇える金狼』『ラスト・ターゲット』に続くベスト3に入る。

音響がいいと評判の劇場で観た事もあって、身体に響く銃声や殴る音、ナイフが空を切る音などが非常によく体感出来た事も良かった。

おそらく続きがあるだろうし、パラベラム(戦いの準備)は今作のラストにおいてようやく出来たとも言えて、なんだかんだ言いながらもやっぱりチャプター4に期待しながら劇場を出るのでした。