妄想徒然ダイアリー

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ぼくらはみんな生きている!!『10/8(火)フィロソフィーのダンス×NONA REEVES Singularity5@渋谷クラブクアトロ』雑感

考えてみれば去年の8月まではフィロのスちゃん達も眉村さんの事も知らない人生だった訳で、つまりはあのまま彼女たちの事を知らないままの世界線も勿論あったという事になる。となると、果たして彼女達のライブに行かない時間、わたしは何をしていたのだろうか。という事もぼんやりと考えたりもする。

ま、多分酒呑んでるんだろうね。

という事で行ってきましたよ。

『Singularity5』

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なんだかんだと一か月ぶりの現場となってしまった。そういう意味ではわたしのフィロのス不足の目盛り頂点に達していた。色んなものが溢れ出ている状態で渋谷に向かう。

NONA REEVES

最高以上の言葉があればいいのに。というくらい最高でした。最高オブ最高。

ノーナ現場初めてだったんですが、そんな事関係なく盛り上がる。さすが楽曲派アイドル(by西寺郷太というところで。フィロのスとのコラボもまた勿論楽しすぎて。途中あんぬちゃんの「ハッ」ってやったとこ可愛カッコよかった。個人的には〝フィジカル〟という曲にやられました。赤い照明の中で変則的なビートが身体に響く。これはヤバい。こんな曲もあるのか、という軽い驚きも含みつつ。

例えば〝ラヴ・アライヴ〟などでコールを促す様も流石という感じで、初見だろうがなんだろうがスッとその世界に連れて行ってくれる。ララララララーヴアライヴ!

コーラスの真城さんもカッコいい。そうそう、「DJ!DJ!」もよかった。「今夜はローリング・ストーン」もかなりグッと来たし、いやはやベテランらしさもありながら、新鮮な空気も取り入れる柔軟性。素晴らしい。ホントあっという間の1時間。最高!

 

フィロソフィーのダンス

熱気ムンムン(笑)の会場そのままに〝ライク・ア・ゾンビ〟からスタート。バンドセットだし、こんなの盛り上がるなという方が無理。

あの、アホみたいな事言いますけどフィロのスはダンスが良いのです。ハルちゃんや奥津さんは歌唱力の方に注目されがちだけど、後ろで踊ってる彼女達も最高なんですよ。

奥津さんがよく見せる悪戯っぽい顔でピョンピョン跳ねてる姿を見てご覧なさい。最高なんですから。この日も〝バイタル・テンプテーション〟だったか〝オール・ユー・ニード・イズ・ラブストーリー〟だったか。いや〝アイム・アフター・タイム〟か?自分のパートを終えて後ろに下がる時にピョンピョン跳ねながら移動する姿に目を奪われてしまった。

ハルちゃんは関節の動きにグルーヴ感がある。彼女もまた自分が歌ってないときに後ろや横で踊ってる姿がとても良いのです。すんごく楽しそうで、よくやる下唇をずらしてやる変顔もかわええ。

おとはすは体調は戻ったのだろうか。わたしの目にはクールで表情がくるくると変わるいつものおとはすの魅力が出ていたように思う。脚も上がってましたしね。

あんぬちゃんはますます身体が絞られているようで、そのアスリート的な美しいシルエットももちろん素晴らしいのだけど、ふとした動きにあるお茶目な遊び心を感じる可愛らしさもまた魅力。あと時折溢れ出る体育会系的キャプテン感。確か〝イッツ・マイ・ターン〟だったと思うけど振り上げた手がメチャクチャカッコよかった一瞬があった。ちょっと上手く説明出来ないけど「よっしゃー!おらー!」的な荒ぶる感とでも申しましょうか。

いやしかし前のクアトロワンマンの時もそうだったけど、バンドセットの〝イッツ・マイ・ターン〟のヤバさよ。イントロのEW&F的導入なんてもう堪らんですよ。ちょっと危険なドラッグ並の中毒性。

そしてそこからの〝すききらいアンチノミー〟へのなだれ込み。ここがこの日の白眉だったでしょう。異論は認めま…せん!代わる代わる目の前に現れるメンバーに脳汁出まくりでした。

この日はお立ち台を使う機会が多かった気がする。立つだけでなくてその上でも可能な限り踊ろうともしていて、何というのかな、隅々の人まで楽しませようとする意思を感じた。そういう意味でもひとつステージが上がったのかな、と。と考えると、〝ダンス・ファウンダー〟による本編締めは言ってみればベタな流れで、しかしそれを気負いなく出来る辺りもむしろ自信の現れにも感じられる。ていうか普通にアドレナリンがバンバン出ますわな、そりゃ。

アンコールは〝ライブ・ライフ〟であったことも必然だった気がするのは西寺郷太さんが言うようにこの日のLIVEがまさに「生きてるって感じ!」がするからで、ノーナの〝ラブ・アライヴ〟のアンサーソングのような位置付けにもなっていてこういうあたりも素敵なライブだった事の証じゃないだろうか。

ここのところ心身ともに疲弊していてフィロのス現場も約1か月ぶりだったけど、この日のライブでデトックスされたというか自分の中にあった澱のようなものがスッと流されたような気がする。当たり前だけど、来てよかった。自分にとっても必要な2時間半だったと思う。

特典会は長期戦を覚悟していたけど、思ったよりサクサクと進んでいった。全握でブンブンと握手した手を振る奥津さん、キラキラした瞳で「こっちこそ楽しかった!」というハルちゃん、「最高オブ最高!」のあんぬちゃん、そしておとはすにはアメドラの〝ボーイズ〟の面白さを0.1秒で伝える事も出来た。無事あんぬちゃんとのツーショットも撮れてわたしのデトックスは完成したのでした。

そしてやはりフィロのスちゃん達を知らないままの人生はないな、という結論です。