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この空を跳べたら、なんて。【映画】『ジュマンジ/ネクスト・レベル』雑感。

そんな風に思った事は多分ないけど、「さわやか万太郎」のような人生が送れたら良いなぁ、とは子供の頃に夢見ていたような気はする。

スポーツ万能で人望もある、男気もあってケンカも強い。そして可愛い許嫁もいる。そんなチート満載の人生を。

という事で観てきました。

ジュマンジネクスト・レベル』

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予告編→YouTube

確かに前作にあった〝限られた3つのライフ〟をどう使うか?のドキドキ感やカタルシスと比べると少し物足りないような気がしないわけではない。

ないけれど、やっぱり前作に引き続きのキャラクター達が画面に出てくると楽しい。いわゆる〝あいつらにまた会いたい〟という欲求をほどよく満たしてくれる。

シリーズモノに新たに加わるキャラクターというのは、観客にとってノイズとして扱われたり軽んじられたりするケースが多いが、今回の新キャラクターはその辺りを上手く処理していたと思う。

というかダニー・デヴィートとダニー・クローヴァーという大ベテランがその存在感を遺憾なく発揮して、いや実に良かった。

この作品の魅力のひとつには「自分ではない誰かになる(好むと好まざるな関わらず)事」へのある種の憧れというものがあり、そしてプレイヤー達がそのキャラクターに自らの人生=ライフを託して再生している様というのが楽しく、そして心を動かす。

そういう意味で今回はWダニーの振る舞いが、多くの笑いを生むとともに、わたしの琴線にビンビンに触れてきた。

2人の演じるエディとマイロというキャラクターは歳を重ねて、人生の終盤を迎えている。身体も言うことを聞かず、過去を振り返れば悔いるような思い出ばかり浮かんでくる。そんな2人がジュマンジの中で別なキャラクターにならながら、その関係性を見つめ直していく。そう、この作品にあるのも赦しと救済の物語であって、そんなものを目の当たりにして泣かずにはいられない。

2人の現実の姿は時間とすればそれほど多くはない。しかし、別なキャラクターになっている時にでもそこにはダニーとマイロの姿がわたしの目に浮かんでくる。いやー、まさかダニー・デヴィートのドヤ顔にやられるとは思いませんでしたよ。

もちろん、オリメンたちの活躍も楽しい。ドウェイン・ジョンソンケヴィン・ハートのコンビは鉄板で楽しく、ふたりの息のあった相性の良さも伝わってきてどんな場面でも楽しいし、なんだったら泣きそうにすらなってくる。

ジャック・ブラックのあらゆるキャラクターを使い分ける芸達者ぶりも素晴らしいし、そしてカレン・ギランちゃんはチャーミングでカッコいい。「ヌンチャク」の言い方、可愛くてヤバいレベル。もうちょっとアクションみたかった気がするけど。

という訳で次作があるのかないのか分からないけれど、あればやっぱり観に行きたいですね。果たして、今度はどの世界で会えるのか。

(おまけ)

あ、そうそういつも通り字幕で観たわけですが、なるほどオークワフィナさんのハスキーな感じはちょっとファーストサマー・ウイカさんに合ってる感じもして。てかこの人の役、めっちゃ重要な役じゃん!