妄想徒然ダイアリー

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いくつになっても。『12/17(火)フィロソフィーのダンスGlamorous 4 Tour ファイナル@新木場Coast』雑感。

何年か前のフィロのスちゃんたちのネット配信番組を観ていたら、ハルちゃんが「ねぇねぇ、みんなはさ、いつまでこのグループやるの?」とある意味身も蓋もない事をあっけらかんと聞いている場面があって彼女の当時のアイドルに対するスタンスが垣間見えた気がしてとても印象に残っている。

という事で行ってきましたよ!

Glamorous 4 Tourファイナル@新木場Coast

何かとせわしなくなる時期で、なかなか行ける現場も限られてくる。結局ツアーもこのファイナルに賭ける感じになってしまって、普段LIVEのネタバレなどはそれほど気にしないタイプだけど、今回はこのラスト一発にかけていたこともあり可能な限り情報を仕入れないで臨んだ。

何やらグッズには限定アクキーなるものもあるようじゃないか。それはちょっと欲しいね。

f:id:mousoudance:20191217215623j:imageこのサインボードに名前があるの、良いですよね。

という事で先行物販に並ぶ事約30分、ランダムに選ぶアクキーはとりあえず4つにしておいた。運試しだ。これで一発メンバーが揃うかもしれん。そして結果は…。

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残念ながらおとはすが揃わなかったけどあんぬちゃんの限定を引いたので幸先は良いハズッ…!

FC先行で手に入れたプレミアムチケットはびっくりするほどの良番で、いや行っちゃって良いんすか?最前?という感じ。と思ったが入場待機中にとてつもない尿意に襲われて加えて開場が少し押しちゃったもんだからわたしの膀胱は限界に達しそうになっていっそここで楽になってしまおうかとも思ったが、そんな矢先カツマタさんの「もう少しお待ち下さい」アナウンスがあったお陰でわたしのメンタルも落ち着いて尿意も治まったという、これは事実。

20分ほど押して入場となったわたしはトイレへ駆け込み会場に入った。そして最前ではないものの三列目くらいの……

とこうやってLIVE前の事をグダグダと書いているのはLIVEが良過ぎて書くことがないからだ。

最高でしたッ…!体感1秒!(byあんぬちゃん)

これで全てと言ってもいい。

ソールドアウトという訳ではなかったようだけど、それでも新木場Coastは人で一杯で、ナイル・ロジャースの曲が大きくなったかと思うとステージを覆っているスクリーンに4色のライトが当たっている。

そして浮かび上がるシルエットから始まる〝アイドル・フィロソフィー〟!!はい、もうここでおじさんの涙腺は緩んだ。LIVEの成功はアレでもう保証されたと言ってよろしいのではないでしょうか。

表現する人たちがある時点で「あ、この人ステージひとつ上げたな。ランクアップしたな」と感じる事が時々あって、今日の4人にはそんな印象を持った。ツアーを観てないから何とも言えないけど、9つのライブをやってきた自信とプライドのようなものを感じるパフォーマンスだったんじゃないだろうか。

まばらな記憶を頼りに…。

〝バイタル・テンプテーション〟のフルバンドならではのグルーヴ感がググっと感情を昇華させるその瞬間に〝ライク・ア・ゾンビ〟に繋ぐという、このメドレーもかなり卑怯だったし、奥津さんが涙を堪えながら「大事な曲です」と紹介した〝シスター〟もまた素晴らしく。この辺りからメンバーの目が潤んでいる時間が多くなってくる。彼女たちの目がキラキラしていたのはラメ入りメイクのせいではない。

ハルちゃんのアカペラで始まった〝ベスト・フォー〟も落涙必至で、記憶が混濁しているけど奥津さんも感極まっていたんじゃないかな。

MCではいつもより4人のアツイ思いが溢れ出ていた。奥津さんは「これまで9回ツアーやってきて今日のファイナルを迎えて…。楽しい事はあっという間に過ぎちゃうから…。一瞬一瞬を見逃さないで、目を見開いてしっかり記憶に焼きつけてね」と過ぎ去っていく刹那の寂しさとそれ故の美しさを語る。

あんぬちゃんは「かつて『大きな船にのったつもりで』って言ったけど、本当にどんどん大きな船になって…。」と一歩一歩重ねて進んできた過去を思いながら、これからの未来を語った。

ハルちゃんは「わたしはアイドルに興味もなくて、そんなわたしが今ではフィロソフィーのダンスをやってて良かった、と思えてる。このグループでやってきて良かった!ずっとフィロのスでいるよ」とまさかの一生フィロのス宣言でわたしたちを泣かせる。

「いいMCの後だと言うことなくなっちゃう」と言いながらのおとはすは「今までこの学校(職場)に来て良かったって思う事のない人生だったけど、今はこの居場所があって良かった、と心から思える」と端っこを歩く者たちへのエールにも聞こえる彼女ならでは思いを発した。

それぞれがそれぞれにフィロのスというグループに賭けてきた人生が垣間見えるようなMCでとても胸に迫るものがありました。

だからという訳でもないけどこの夜の〝ライブ・ライフ〟はいつにも増してエモーショナル光線が飛びまくっていて、思わずコールにも力が入った。あーんぬ、あーんぬ叫んでたら喉が枯れておとはすのコールでカラッカラッになってしまったが、それだけアツイ思いを掻き立てるようなライブだったという証だろう。

いつもはなかなか参加できない〝ダンス・ファウンダー〟のラインダンスも自然と隣の人と肩を組めたし、ホント会場がハッピーな空間になってました。

アンコールは去年のステラボールでハルちゃんが感情を昂らせていた〝ジャスト・メモリーズ〟から。今回ハルちゃんは泣いていないようだったけど、その代わりに中盤以降おとはすが泣いていた。泣きじゃくっていた。そして〝ハッピー・エンディング〟による大団円。途中でメンバー達がそれぞれの思いを告げていく中、最後のおとはすの番になって「わたしの言う時間ないじゃん!」となったのもご愛嬌。

最後のMCでは重大発表ということで、メジャーデビューが発表された。銀テープの発射とともに4人の感情も爆発したかのようで皆、それぞれにこみ上げるものを隠しきれないでいたけど、特にあんぬちゃんが泣き出した瞬間には心を鷲掴みにされた。

メンバーの中でもアイドルというものに1番の思い入れがあったであろう彼女。ステージ上では、しっかりとした芯のような強さを持っているような彼女が、堰を切ったように泣きじゃくる姿を見ると本当に良かったなぁ、という気持ちになる。

最後はBGMに流れていた〝はじめまして未来〟に皆んなが歌い始めて、結果ワンコースやったんでしたか?こういう終わり方もまた楽しい。

あとはおとはすが「ビルボード一位になる!」といってジャンプした時の可愛さや「それじゃまたねっ…!」と颯爽とステージをはけていくあんぬちゃんの背中のカッコよさなど語り始めるとキリがないのでこの辺にしますかね。

プレミアムチケット特典の握手会は高速で4人が眩しくて最高という言葉しか伝えられなかったけど、最後の奥津さんが長い間(ある意味体感1分!)手を握ってくるあたりの小悪魔ぶりにやられながら会場を去りました。

という事で、もっともっと大きいステージで暴れ回るベスト4、グラマラス4を観ていきたいですね。ハルちゃんが言うように「バ◯ァになってもフィロのスを続けるよ」との事ですので、わたしも長生きをしなければなるまいね。

(おまけ)帰りの新木場駅前ではアイドルグループらしき女の子が路上LIVEをやっていた。紙に書かれていたスパークスピーカーという名前をわたしは知らなかったが、そんな事とは別にここにも夢を追いかけている姿があることにセンチメンタルな気分になる、そんな夜だった。