妄想徒然ダイアリー

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20年代の鐘を鳴らすのは誰だ。『1/17(金)SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY 東京STREET2020@ 新宿LOFT どぶろっかーず/BiS/CARRY LOOSE/フィロソフィーのダンス』雑感。

Twitterのタイムラインをぼんやりと眺めていると、あんぬちゃんがある4コママンガをリツイートしていた。

どうやらかなり前から話題になっていたようだがわたしの低いアンテナ感度ではキャッチしてなくて初めて知ったんどけど、いやこれ凄いですね。日常の小さな幸せと死ぬまで〇〇日という定められた運命の残酷さ、というだけでは語り尽くせない。

という事で行ってきました。

SHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY
『東京STREET2020』

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わたしにとっては明けましておめでとうのフィロのス初め。でございます。

BiS

 bisと言えば…

Kandy Pop

Kandy Pop

ってこのボケはもう良いか。

初見です。少し遠目から観ていたのですが、なるほど確かにステージとフロアで共犯関係を作り出そうとしている空間に誘われるというか。

思いのほかBiSという名前からイメージされるものよりも、アイドル一年生的な頑張りを強く感じる。チャントモンキーさんのダンス、割と好きです。

どぶろっかーず

これはナーメテーターでした。見覚えのあるネタもバンドセットになると普通にカッコいい曲に。シャンペン・スーパーノヴァとドンルクが混じったような『さよなら69(と勝手に名付けたけど)』は名曲過ぎて困る。男の切ない片想いを朗々と歌い上げた珠玉のバラード『シコれども…』のパワーたるや。いやはや、流石という他ないエンタメっぷりでした。

CARRY LOOSE

解体と再生を繰り返しているというイメージがWACKのグループにはあって、各々のグループの出発点というか起源がどこにあるのかが外野から見ていると分からない。しかし、分からないからこそなのか、無防備に対峙していると時折ハッとする場面に出会う事もある。

ズバリ『CARRY LOOSE 』という曲のアンセム感、良いですね。この曲の時はコールやMIXも控えめであったことにも何かしら意味を見出そうとする悪い癖。

フィロソフィーのダンス

さて、ようやくわたしのフィロのス2020が幕を開けた。昨年暮れのツアーファイナル以来となる彼女達のステージは当たり前のように最高でした。

転換時間なんかいらねぇ、とばかりにFunky but Chicがフロアに鳴り響いた時のゾクゾク感は(どぶろっかーずとは別の意味で)大人の時間の始まりを予感させた。

〝ダンス・オア・ダンス〟からの約30分のステージは貫禄すら感じる落ち着きと同時に熱いパッションに満ちていた。

例えばこの夜はハウリングやおそらくはマイクのぶつかる音だろうか「ゴトッ」というノイズが時折聴こえてきたけれど、それはLIVE=生身のリアルさの証であるかのようでもあって、スピーカー近くに来たおとはすがハウリングに驚きつつも一瞬のうちにキュートな表情に変換させる様や〝すききらいアンチノミー〟の時だったと思うけどスピーカー近くに客を煽りに来たあんぬちゃんが咄嗟にハウリングを避けるようにマイクの持ち手をスッと替えた一瞬の動きをわたしは見逃していないが、そういうところにも積み重ねてきた経験が感じられてグッとくるところだ。

〝コモンセンス・バスターズ〟などで奥津さんやハルちゃんが随所で魅せるフェイクは否応なくこちらの感情を掻き立てくるのは勿論の事、この2人は歌っていない時のダンスも最高なのです。ハルちゃんのアイソレーションっぽい首の動きと肩がグイッて入るあの感じ(上手く説明出来ない!!)、良いですよね。

〝イッツ・マイ・ターン〟の

今からそうだ 関係ってやつを全部塗り替えるから

always my turn

のalways my turn の時の動きは個人的ににゃんこスターと呼んでいて、この曲の中でも好きなところのひとつ。4人それぞれの「にゃんこスター」があって毎回新しい発見があります。この夜は位置的に奥津さんの姿がよく見えて、彼女の動きに悶絶しそうになったのはここだけの秘密。

それにしても〝シスター〟はやはり良い。歌はもちろんのこと、ダンスが良いんですよ。滑らかさと同時にキレのある動きがあって、そんな動きが産み出すアツさは単なる激しさとは違う何かがある。それぞれの個性が重なり合って出来上がるグルーヴに静かにエキサイトする。へーーーーい!

大トリ感のある〝ダンス・ファウンダー〟でシメられたLIVEは冒頭にも記したように貫禄すら感じる安定感でフィロのスのヲタクの端くれとしても良いLIVE初めになった気がします。

100日後に死ぬワニではないけど、日々の小さな幸せはついつい疎かにしてしまいガチだ。新年早々こんな事言うのもアレだけど、いやでもそれは真実で、だからLIVEのひとつひとつイベントのひとつひとつはそれぞれ愛おしく大切な時間ということを噛みしめなければならない。

そんなことをぼんやりと考えていたら、下りた幕の向こうから「大きなイチモツをくださいーーー」と歌うハルちゃんの声が聴こえてきて、いやホントこういうところですよ。フィロちゃんズの良さは!と改めて感じたというお話。