妄想徒然ダイアリー

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小さな画面の中で荒ぶるその輝く髪に想ふ。『8/6(木)フィロソフィーのダンス 5Years Anniversary Party』雑感。

どんな日だって生まれる人はいる。誰かにとってとても辛い日が、別の誰かにとっては幸せな日になっていることは、当然ある。

という事でフィロソフィーのダンス、5周年おめでとうございます!

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この前フィロのスのライブを観たのは…もう半年近く前だ。その間にも彼女達は色んな形で発信してくれた。SNSで元気な姿を見せてくれたりもしたし、NHKでのももクロちゃん達との競演番組(ホントは観覧する予定だったのに!!!!)も素晴らしかった。

でも、やはりライブなんだ。とても当たり前の事だけど彼女達が歌って踊っている姿こそがヲタクを歓喜/喚起させる。そんな4人こそが、わたしをドライブさせるのだ。少し気持ち悪い文章になっているかもしれないが、許してほしい。でもそうなるのも仕方のない事なのですよ。

〝開場〟は20:30からで、過去5年間の歴史を追いかける映像が流れている。もうそれだけで感情が昂ぶる。『ヒューリスティック・シティ』なんかは上手く説明出来ないけど失われてしまった世界がそこに映っているように見え、それが2度と取り戻せない過去である事が強調されているように感じられて、胸がザワザワしたりもする。でも大丈夫だ。フィロソフィーのダンスは、ここにいる。

今、目の前にあるのは小さな画面だけど、そんなものを超えるライブがこれから起きる、そんな予感でビンビンになりながら待っていると聴き慣れたあのSEが流れてくる!!

ライブは『ダンス・ファウンダー』から始まった。まずはお久しぶりのご挨拶替わりという事だろうか、或いは新たなステージへと進む為の起爆剤なのか。などという事を考えてるヒマもなく身体が自然と動いてしまう。ハルちゃんのフェイクもいつもとは違っていて、〝ダンスををををーいえーーーー〟となるところが〝をーーーーーーーーをををーをーー〟みたいな感じになってて、そんなところも心に突き刺さる。

そして何だか奥津さんの色気がいつも以上にムンムンな気がする。いや色気だけじゃなく逞しさというか、そんな力強さも感じる。

おとはすの動きにもキレがあるし、あんぬちゃんが開始早々汗だくでオデコを光らせている姿も見慣れた景色ではあるけれど、全体的にレベルアップ或いはアップデートされたフィロのスを見ているように感じられて、その喜びがバババーッと一気に押し寄せてくる。

いや、やっぱライブは良いですね。と当たり前の事をまた言ってしまうけど、そんな当たり前の事が当たり前に出来ない世の中だからこそ、それをしっかりと感じ取っておきたい。

さて、あんぬちゃんの金髪について言っておかなければなるまい。

SNSで初めて金髪姿を見たときは「お…おぅ」というリアクションが精一杯で、娘の成長についていけないお父さん状態だった。「え、ええやないの。似合っとるよ…」と言いつつどこか寂しさを覚えてしまうという典型的なダメなおじさん思考が優ってしまっていた。

しかし。いざライブで汗だくで歌い踊るあんぬちゃんを観ているとその輝きに目を奪われていく。特に終盤の『ジャスト・メモリーズ』は白眉だった。この曲は数々のライブで名場面を作り上げてきたけれど、この夜もまた特別な瞬間を作り出す。ハルちゃんと奥津さんのメインボーカルが中心にしつつ、同時におとはすとあんぬちゃんのコーラスとダンスが際立つというこの曲は、ゆっくりとしたバラードでありながら静かな激しさも感じさせてくれる。

ハルちゃんが歌い上げるその斜め後ろで踊るあんぬちゃん。その時カメラは逆光のライトの中であんぬちゃんの顔を覆い尽くさんばかりに激しく暴れる金髪の輝きを捉えていた。その瞬間に、わたしはこの金髪が正解であったと確信したのです。そう感じるくらい美しい姿であったのです。

さっきから同じ事ばかり言ってるけど、やはりライブがあってこそ、歌って踊っていてこそベスト4達は光り輝く。

ラストの『ライブ・ライフ』で思わず泣き出してしまったおとはす。「だって楽しいんだもーん!!!」と言いながら目を潤ませている彼女の姿はある意味わたし達ヲタクの姿そのものであったようにも思える。

メジャーデビューを前にして発表のあったフィロのスを支えていた屋台骨であるソングライターのふたりがいなくなるというニュースは、わたし達ヲタクに一定の不安や懸念をもたらしていたけれど、それらはこのライブで吹き飛んだように思う。少なくともこの夜、ライブの間にはそんなものは微塵も感じなかった。

ライブの後のトークでそれぞれがそれぞれのスタイルで思いを語る場面。それもまた懐かしい風景だ。その真摯な思いを伝えようとしながらどこかコミカルな展開になってしまう奥津さん。「まだまだ俺たち走り続けるぜっ!」と体育会系的アジテーションかますあんぬちゃん、丁寧に言葉を選びながら人との繋がりその関係性を大切にしていきたいというハルちゃん、そして冷静な自己分析をしながらも上を向く発言をするおとはす。各々が個性を持ちつつ、それでいてしっかりと同じ方向を見つめているそんなベスト4。

これからも配信という形でのライブは続いていくだろうけれど、それでも彼女達はダンスを止めない。だからわたし達も踊り続けるしかないのだ。なんて、ね。

9/23(水)「ドント・ストップ・ザ・ダンス」でメジャーデビュー/期間限定予約 特典詳細発表 / フィロソフィーのダンス -Philosophy no Dance-