妄想徒然ダイアリー

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何故か牛丼を食べたくなる夜。『9/17(金)@中野サンプラザ 眉村ちあきの音楽隊』雑感。

期末の時期でそれなりに仕事も忙しく、おまけに連休なんてあるもんだからスケジュールどん詰まりであったりするわけだけれども、有給を取った。休み明けにそれなりに大変にはなるが、それはそれという感じで。

という事で

眉村ちあきの音楽隊

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の為に中野サンプラザへ。

何気に初めて来る。いつもならLIVE前に一杯引っかけたいところだが、やはりそれは断念して…。

ぬるりと入場するとこんな物がお出迎えしていた。f:id:mousoudance:20210917203719j:image

実に眉村さんらしさに溢れた現場の懐かしさに少しジンとする。

で、先に結論から言ってしまいますけど素晴らしいLIVEでしたね!

相変わらず観る側から記憶がどんどんこぼれ落ちて細かいセトリを覚えていないけれども、何とか絞り出しながら。

事前に静止画撮影はOKと聴いていたので久々に愛機αをケースから取り出そうと思っていたのだが、バッテリーが切れていたため諦めて、iPhoneのみで。自席からの眺めはこんな感じf:id:mousoudance:20210917213009j:imageだけれど、結局全くと言って良いほど撮影しなかった。

ホヤホヤの新曲「モヒート大魔王」から始める辺りにこのLIVEに対する自信のようなものを感じる。続く「Individual」のオペラ歌唱でもう勝利を確信しましたよ。

バンドセットを中心に、ピアノでしっとり歌うコーナーやいつも通りにトラックをバックにパフォーマンスしたり弾き語りしたり…そういったあらゆる眉村さんの要素がシームレスに繋がっていく。LIVE全体がパッケージとして完成されていたという印象を抱く。

「I was born in Australia 」も久しぶりに聴く、というかLIVEで観たのも数えるしかない気がするけれど、バンドセットによって曲のポテンシャルを改めて実感するというか。良い曲書くなあ、眉村さん。特にピアノだけで椅子に座りながらしっとりと歌った3曲。「夏のラーメンワルツ」はかつての現場にあった〝いつ踊り子に指名されるのか〟という客席に走る独特の緊張感も懐かしいが、やはり曲自体が素晴らしい。「本気のラブソング」「DEKI⭐︎NAI」も同様で、改めて曲のエッセンスが飛び込んで来るというか…。あとこのコーナーで足をブラブラさせる眉村さんもとても可愛かったし、時折宙に浮かんでいるように見えたりして。

いつも通りにMacをポチポチしながらトラックを流して一人でパフォーマンスする場面も気負いがないようにも見えて、「東京留守番電話ップ」中野サンプラザップ版も良かったし(さっきから良かったしか言ってない気もするけど、良かったんだから仕方ないですよね)一緒に手を振り振りしていると、何というか、グッと来ちゃいますね。「顔ドン」「壁見てる」も1人でしたっけ?記憶が混濁している。ただ楽しかったというのは間違いない。

「おばあちゃんがサイドスローはとにかくベースラインが激ヤバでしたね。このグルーヴ感は何ですか?そして忘れてならないのは眉村さんの踊り。この人はダンスも魅せますからね。メチャカッコ良かったなぁ。アコギバージョンの「奇跡・神の子・天才犬」もかつて銭湯LIVEで体験して以来な気がするけど、〝エンドロールを流したくない感〟がビンビンに伝わってくるアツさもありました。

華やかさと温かさを感じる「ブラボー」やもはや貫禄十分の「大丈夫」を聴きながら、LIVEが終盤に近づいてくることを感じる。本編ラストは「悪役」で、わたしは実はバンドセットバージョンのMVをまだ観ていない不届き者であるのだが、いやなるほど眉村さんが思わず嫉妬してしまうのも頷けるエネルギーがありますね。いや、でもこれも眉村さんの曲があってこそなんですけどね。

アンコールの弾き語りの「わたしについてこいよ」も心をグググッと掴まれました。わたしの席は眉村さんの細かい表情を確認するには距離があったけれど、客席ひとりひとりを見渡そうとしている眉村さんの姿を見て〝ついていきます…〟と平伏したくなる。眉村さんは「客席ひとりひとり顔見えてるから、ガチで」と言うが、これホントにガチだから困る。いや困らないが、客席の誰もが眉村さんと目が合ったと感じているのではないだろうか。

さて、いよいよ本当に終わりが近づく。最後はやはり「ピッコロ虫」だろうか…〟と思っていたらなんとラストは「あごけずりゆうこ」だと言う。〝またまた、眉村さんらしいなあ〟としたり顔でいたら、これがあなた、素晴らしいエンディングだったのですよ。もちろん、好きな曲ではあるけれど、これほど大団円が似合う曲だとは思っていなかった。いや、これは参りましたよ。素晴らしかったです。

バンドメンバーと挨拶をして幕が降りて、いよいよ終わりかと言う時に「まだ帰りたくないねー」という眉村さんの言葉に合わせて幕が上がる。「じゃ、ダブルアンコールという事で」と本編でもやった即興曲「わたしはロボット(仮称)」をバンドセットで。これが、オマケというにはクオリティが高くて。眉村さんが歌い始めて徐々にバンドが合わせていくあの感じ、凄くカッコ良かったですね。眉村さんとバンドメンバーとで信頼関係があるからこそ生まれるグルーヴ。これは一回きりで終わらせるには惜しい。

眉村さんがMCで言っていたように「どの扉を開いてわたしを好きになるかは判らない」し、この夜も新たな扉が開いた訳で、次のLIVEがバンドセットであるかどうかは別にして、彼女が新たなステージに上がったのは間違いない。そして、わたしはそれについていくしかないのです。