妄想徒然ダイアリー

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今夜は仕事の話はしないで。『ネクライトーキー×フィロソフィーのダンス 1/27(木)vanilla&soy sauce @ Zepp DiverCity Tokyo』雑感。

気がつけば1月も終わり。それなりに仕事も忙しくサラリーマン的には「呑気に休んでる場合じゃない」状態ではあるけれど、あえて呑気に休む。

ネクライトーキー×フィロソフィーのダンス vanilla&soy sauce

どちらがヴァニラでどちらが醤油かは判らないけれどフィロのスとバンドとの対バンに外れなしとの予感もあり、わたしの2022年フィロのス初めはこの現場となった。

ネクライトーキーは全くの初見となるので少し予習がてらApple Musicでランダムに曲を聴く。良いじゃないですか。毒入りポップキャンディ系が好きなわたしにはフィットしてくる。ちょとかまってちゃんにも通ずる感受性の高さというかナイーヴな攻撃性というか、チャットモンチーmeetsかまってちゃん(そう言われる事が幸福かどうかは分からないけれど)というか。うん、好きです。

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入り口でお目当てを訊かれるのも随分久しぶりな気がする。フィロソフィーのダンス)と書いてある紙コップに思わずドリンク代の600円を入れそうになるという小ボケかましてまったりと入場。

客入れの曲が普段と趣きが違う。気がする。

ネクライトーキー

いや、良かったですね。東海岸あたりのカレッジバンドのような佇まいと少し毒気のある歌詞はかなり好みのタイプ。

セトリはもちろんよくわかってないけれど、「こんがらがった」「大事なことは大事にできたら」がとても印象的で、上手く言えないけれど身体に沁みてくる。

曲と曲の繋ぎ目の独特の間、というか沈黙の時間もなかなかないくらいの長さで最初は少し戸惑ったけれど段々とその空間に馴染んでいく自分がいる。

その辺りはギターの朝日さんもMCで「お気づきの通り、我々はトークが下手で…」と自虐気味に話していたけれどその後に「今日は楽器を持ってきてるのでこれで皆さんを楽しませたいと思います」というフレーズを続けていて、不器用さと誠実さのバランスがわたしの心を突いたりして。機会があればまた違う環境で観てみたいバンドです。

 

転換の間にエビ中の曲が流れて思わず「お」と声を出しそうになる。選曲はおとはすさんでしょうか。知らんけど。

 

フィロソフィーのダンス

スクリーンが開いてフィロちゃんズが出てくる。あれ?フィロのスのライブ観るのいつ以来だっけ?去年のはすあんぬ生誕祭以来???

「オプティミスティック・ラブ」の高揚感から「ライブ・ライフ」の流れで、もう感情がミルフィーユ状態になっている。決して近い席ではなかったけれど、視線の先には奥津さんがいる、あんぬちゃんがいる、ハルちゃんがいる、おとはすがいる。声を出せないライブ空間にも慣れてきたけれど、「ダブル・スタンダード」の青い衣装に包まれた4人を目の当たりにして、〝嗚呼、やはりライブは良いなあ…〟と静かに興奮している。ライブこそライフであって、そのライブを楽しむにはしっかりとライフしていかなきゃいけない。まさに、いまわたし達は生き抜いていかなきゃならない。

MCで「鼻血出さないように(おとはす)」「鼻血ぶー、な曲(あんぬちゃん)」と紹介されて始まったジョニー・ウォーカー。鍵盤の音色が心地よくクールかつ大人のムードたっぷりな世界が広がる。そして続く「シスター」がまた良い。スタンドマイクを使ったしっとりとした前半からハンドマイクに持ち替えた後半でバンドのグルーヴ感が増す構成が素晴らしい。この曲の新たな一面をまた見せられたような気がする。

「テレフォニズム」のアウトロ、良いよねー。なんて思っていたらそこからの展開がアツかった。

バンドアレンジの「ファンキー・バット・シック」を中盤に持ってきたのも新鮮で、この時点で既に身体中を沸き立たたせる準備が整っていた。

そして…。

「ライク・ア・ゾンビ」から「アイム・アフター・タイム」のメドレーだけでも脳汁出っ放しなのに「すききらいアンチノミー」ですよ!お父さん!ステージにいるあんぬちゃんに手を差し伸べながら多分わたしの顔は緩みっぱなしになっていたと思う。

そして「ダンス・ファウンダー」へと繋がる流れはもはや最終兵器。激しく踊りまくるほどの空間もコールをする事も出来ないけれど、その限られた空間限られた環境の中でわたし達は思いっきり踊っていた。隣の人と肩を組んでラインダンスをすることは出来ないけれど、アドレナリンはドバドバだ。なにしろ我らがベスト4がとても楽しそうにしているのも、またわたしの心を昂らせる。

そうそう。「D!F!P!」とコール(もちろん実際にはしていない)する場面で、おとはすがお立ち台に駆け上がるんだけど、2回目だったかな結構ギリギリのタイミングになったシーンかあった。いや、実際にはギリギリではなかったのかもしれないけれど、わたしの目には離れた場所からお立ち台へ駆け上がるおとはすの姿、その俊敏な様子がとてもカッコよく見えたのです。

MCで奥津さんが言っていた。ヴァニラと醤油を合わせて美味しく頂くには、よく混ぜるのが大事だと。ネクライトーキーさんともバンドともそしてわたし達とも混ざり合ってひとつにならなきゃならん(大意)と。わたし達は今夜、みたらし団子になれただろうか。ピンク色に染まったガンダムを眺めながら、そんな事を考える。

明日はまた仕事だ。しかし、いまは仕事の話はしないでこの余韻に浸りながら東京テレポート駅へ向かった。