妄想徒然ダイアリー

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産ませてよ、愛の結晶を。6/26(日)フィロソフィーのダンス Philosophy no Dance 「Love 4 You TOUR 2022」at TOKYO DOME CITY HALL 雑感。

わたしの初めてのフィロのス現場はリリイベだった。ミニライブだったけれど、現場の楽しさを満喫した。初めて特典会というものに参加したわたしは、ドキドキしながら列に並んでいたのを覚えている。

今にもクルクルと回転しそうな奥津さん、屈託のない笑顔が弾けていたハルちゃんに続いて目の前にはおとはすがいた。彼女はその大きな瞳で見つめながら「今日は楽しめた?」と聞いてきた。わたしは「はい。とても」というのが精一杯だった。最後にあんぬちゃんに「今日、初めて来ました」と伝えた。「外、雨だから気をつけてね」と雨が降っている様子を手振りで伝えるあんぬちゃんの声を聴きながら、わたしはフィロのスの沼にハマっていった。という記憶。

フィロソフィーのダンス Philosophy no Dance 「Love 4 You TOUR 2022」

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このツアーには結局、このラスト公演のみの参加となった。久しぶりの広島ツアーにも参加したかったけれど、結局行けなかった。

振り返ると1月のネクライトーキーとのツーマン以来の現場だ。ちょっと自分でも驚くけれど、半年近くも参戦していなかったのか。そういう意味ではフィロのス飢餓状態であって、久しぶりの現場が楽しみで仕方がない。と、同時に色んな情報にも追いつけていなくて、ちょっぴり取り残されているような気持ちもあったりする。

開場前の入り口には気合の入ったコスプレをしている方々がいて、そういう場面もLIVE前の風景らしくて良い。グッズのうちアクキーやチェキが枯れていたのは残念ではあるけれど、盛り上がりの証拠だと思えば悔しさも半減する。

開演前、ステージの幕は上がっている。アーティストロゴというのだろうかphilosophy no danceとデザインされた看板が降りた状態で目の前にある。開演時間を10分程過ぎたあたりでバンドメンバーの方々が徐々にステージに現れたかと思うと、やがてベスト4達がゆっくりと登場してきた。久しぶりに生で観る4人は眩しかった。奥津さんはアッシュがかった赤?紫?の髪色、ハルちゃんはど金髪のボブ、おとはすはミッドサマーみたいな髪飾りをしていて、あんぬちゃんはツイン団子という(わたしにとっては)隙のなさだった。

あっという間の2時間でしたね。

「サンフラワー」で始まったLIVEはいつものように脳汁が溢れ返り、楽しかった記憶だけが刻まれていく。久しぶりの参戦だったので「ロック★with you」はもちろん初めてLIVEで観た訳だけれど、まさか泣かせてくる(勝手に泣いてるだけだけど)とは思わなかった。というか事あるごとに、感情を揺さぶられていたような気がする。

あれは「エポケー•チャンス」だったか「バイタル•テンプテーション」の時だったか、おとはすがドラムのスティックを取ってシンバル叩いてるところ、何年か前のサマソニのレディー•ガガみたいでカッコ良かった。そしてそのあと奥津さんも同じようにやろうとしたんだけど、なかなかタイミングが掴めず結局控えめにチン♩て叩いてたのもなかなか悪くなかった。そんでそのままスティックを持って歌うんだけど、それはそれでカッコよかったです。

「テラフォニズム」はカッコよくて、アウトロまでクールな曲で大好きなんだけど、その後の電話演出もまた楽しい。これがツアーでやってた定番の流れなのかどうかはわからないけれど、SNSで流れていた「あんぬちゃんからの着信です」とはこの事だったのか、と点と点が繋がるカタルシスもあった。

そういえば、この電話でのやりとりの場面でステージ裏のカーテン(扉?)が開いていたのは、最初何かの演出かと思ったけどバックヤードというか空調のダクトが見えているだけだったので、単なる換気だったんでしょうか?そのあともどこかで開く場面あったので多分そうなのだろう。

さて。パジャマパーティー的なやり取りは実にフィロちゃんズらしい楽しい時間で、凝縮された歌やダンスのステージはもちろんカッコいいんだけど、こういう笑いの時間があるのも彼女達らしさだと思う。そこから「気分上々」に流れる展開、クールで良かった。こういう落差というか異化効果のようなものがある事でLIVEに奥行きが生まれる。「誓い合ったんだってね、LOVE」の楽しさから「FUNKY BUT CHIC」のところなんて、もう!※衣装着替えもドキドキしましたけれど、それぞれ個性があって良かった。特にハルちゃんのズボンの脱ぎ方。

で、ですね。「アイドル•フィロソフィー」ですよ。この時、わたしの目の前には実に楽しそうにジャンプしているおとはすの姿がありまして。ここで、ふと〝限られた時間〟というものが意識されて感情がかなり揺さぶられました。拳を振り上げながら、この4人の姿、今のフィロソフィーのダンスを脳裏に焼き付ける必要がある。そんな事を感じておりましたね、わたしは。

終盤のMCでは安定のおとはす号泣の流れ。紆余曲折を経て集まった4人がベスト4になった事の必然と奇跡。そういった思いをそれぞれが語る事で、どうしても来たるその時を思い浮かべてしまう。「愛の哲学」でもおとはすは泣いていたけれど、同時にメンバー同士で笑い合うような場面もあって、さっきも言ったけれどこういう感情が入り混じった状態を作り出せるのがフィロのスの強みでもある。

久々に現場で踊る「ダンス•ファウンダー」は最高だった。当たり前だ。最高でない訳がない。声も出せないし、稼働範囲も限られているけれど、今出来る盛り上がりの限界ギリギリまでアドレナリンが分泌しまくった。特にいつもハルちゃんがやっている〝新しいダンスををををを〟のフェイクのところを4人で交代しながらやるところ、溜まりませんでしたね。※所々で変顔をしかけるあんぬちゃんも印象に残っている。

本編ラストの「ライブ•ライフ」でも、もちろんわたし達は声を出せないけれど、振り上げるその拳には心の叫びがこもっていた筈だ。まだまだコロナ前のような状態には戻れていないけれど、LIVEの楽しさ、そこで分泌されるアドレナリンをわたし達は手にする事が出来ている。エンディングでメンバーが去った後に延々と続くバンドによるアウトロがまた良い。実に楽しそうに演奏する姿がこのツアーのファイナルを祝福するようでもあり、つまりは愛がそこにあったことの証だったと、言いたい。

アンコールのベスト4が終わっても奥津さん、ハルちゃん、おとはすの3人が「まだ終わりたくないー」とヤダヤダ状態で駄々をこねている横で「今日は大人の人が沢山みてますからね!」と嗜めるあんぬちゃんのキャプテンぶりがまたフィロちゃんズらしさ発揮で、そういう意味では締めくくりに相応しかったともいえる。

おとはすの卒業LIVEは11/19の野音と発表された。楽しみであると同時についにその日が来るのか、という思いもある。しかし、確かあんぬちゃんだったと思うけれど、「これまでのフィロのスを応援してくれたように、こらからの新しいフィロのスも応援してもらえるように」というメッセージの通り、わたし達はこれから脈々と紡がれていく歴史を追いかけていくしかない。それが、愛、だよね。多分。

S席特典のお見送りは一瞬だったけれど、そもそもお辞儀をしながら通り過ぎたので、ほとんど4人の顔を見ることは出来なかった。しかし、わたしにはLIVEでの4人の姿が網膜に焼きついている。今は、それで白飯5杯イケる。