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ドクター・ウーの夢。【映画】『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』雑感。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

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映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』新予告映像<7月29日(金)全国公開> - YouTube

前評判も芳しくないし、前作の事も余り覚えていない。それでも公開早々に劇場は足を運んだのは、何となくケジメをつける気持ちがあったのかもしれない。

そんなスタンスで臨んだ今作。T-REXが大暴れしてdinosaurs rule the earth (過去形ではなく、今まさに)っぷりを発揮してくれればいいかな、っていうくらいにハードルを下げていた。最後にT-REXが咆哮してジョン・ウィリアムズのテーマが流れればそれでOK、と。

率直な感想としては「コレジャナイ」感が否めない、といったところ。いや、2時間それなりに飽きさせないではいてくれる。全く面白くない、という訳ではないんだけど「あれ?今観てるのジュラシック・ワールドだよね??」という思いが終始つきまとう。クリス・プラットブライス・ダラス・ハワードがエキゾチックな街並みを駆けずり回っている時にはミッション・インポッシブルかジェイソン・ボーンの映画でも観ている感じになって「恐竜はどこ??」という気持ちになる。

※でもこのシークエンスに出てきた謎の闇商人ソヨナ・サントスはとても良いキャラクターだった。窮地に陥っても慌てずクールでドライな悪役ぶりはとても魅力的でスピンオフを観たくなるくらいだった。

ローラ・ダーンサム・ニールジェフ・ゴールドブラムといった旧作キャストの登場ももう一味スパイスが欲しいというか盛り上がりが欲しかった気がするし、一番物足りなさを感じるのはやはりジョン・ウィリアムズ御大のあのテーマがドドーンと流れない事だと思う。

とは言いつつ、終盤の10分くらいになって『ジュラシック・パーク』シリーズっぽくなったところは楽しめた(というか90分こういう恐竜バトルで良いんですよ。人間は足元でチョロチョロしてるだけで充分)し、唐突感はあるもののドクター・ウーが赦しと救済のフェーズに入っていくのも悪くはないと思った。

そういう意味ではこのシリーズも終わりで良いと思うけれど、続けるならドクター・ウーが再びマッドサイエンティストぶりを発揮して改造イナゴ人間でも作ってもらいたい。その時には闇商人ソヨナ・サントスをぜひ。