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銀座シネパトスがよく似合う。【映画】『トラップ』雑感。

予告編→- YouTube

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という事でシャマラン成分の補給を。

うまく例えられないけれど、広島で言えばサロンシネマというよりはシネツイン新天地、シネマライズよりも銀座シネパトスが似合う肌触り。シャマラン印でありながら、味付けは少し薄味になっている気もするけれど、 デ•パルマっぽいパンフォーカスやアナログな幻影描写もあったりして、〝これはこれでまた良い〟という滋味がある。

よき父親像(しかもかっこいい)とサイコキラーの2面性を、丁度いいバランスで演じるジョシュ•ハートネットは流石という存在感。さりげなく紙ナプキンを綺麗に畳んでいる様子で神経質な面も伝わってくるし、咄嗟の口八丁ぶりに見られる「人たらし」っぷりを見ていると、おそらくクーパーの中にそのふたつは矛盾していないのだろう、と思わせる。ライブ会場からどうやって脱出するのか?というサスペンスも楽しく、『トラップ』というタイトルに、すでにわたし達も罠にかけられているかのようにあらゆる可能性を想像させる仕組みも、シャマラン作品ならでは。シャマラン作品だから、何かあるだろう、という視点がある事で、自ずとあらゆる登場人物たちの言動に裏があるように思ってしまう。シャマラン印であるからこその、効果であり楽しみ方でもある。 映画全編に漂うシャマランの親バカっぷりも、実はそれほど違和感はない。レディ•レイヴン、スターに見えましたよ。

終盤の展開、とくにわたしはあのキッチンでのやり取りが、好きだ。静かで凡庸なやりから緊張感のあるスリリングな展開へと変わっていく瞬間のカタルシスクリシェといえばクリシェなんだけど、ゾクゾクさせるあたりは流石という事だろうか。個人的にはエンディングのおまけは余計な感じ。自転車のカットで終わっていたら…とも思うけれど、それもまた品があり過ぎて嫌味なのかもしれないので、この締めくくりでも良いのかな。

とにかく105分、わたしは堪能でしました。

ところで。アメリカのライブってのはあんなに最中に人がウロウロしてるもんなのかね?らしいといえばらしいけれど、スマホ撮影以上に日本とは違う文化でそこは少しノイズではあった。