という事で観てきましたよ。
『アクアマン』
予告編→ https://youtu.be/vs6nXecu2GA
IMAX3Dで観たかったんですがあちこち人気で時間も合わず2Dで。
いやー楽しかった!正直それほど期待はしてなくて「え?魚とか襲ってくるの?こんな感じ?」とか思ってたら、いやいや実に冒険活劇感満載のエンタメ作品として最高でしたね!
アーサー王伝説、エクスカリバー伝説をベースにした物語は実にシンプルで分かりやすくまさに「ワクワクドキドキ」させてくれる展開が楽しい。王位継承を巡る争いの設定が『ブラックパンサー』の裏返しになってるのも面白い。
幻の剣(トライデント)を探し求める道中や謎解きのギミックはインディ・ジョーンズだし、お転婆な王女がホログラム的ツールで何かを探し求める(しかも砂漠で)のはスター・ウォーズのレイア姫を思わせる…というように色んなエンタメ作品の要素がとても上手いバランスで織り込まれている。あ、ちょっとロマンシング・ストーンっぽさもあったね。
その他にも冒険活劇ではないが王女がイタリアでつかの間の旅を楽しむ姿はローマの休日だし、これはややこじつけに近いけど赤毛の女の子が走ってる姿はちょっとラン・ローラ・ランと言えなくもなくもないこともないのかな、とか。
アトランティスのアーミー達はどこか東映戦隊シリーズとか仮面ライダー的な造作を思わせるのも良いし、敵キャラのブラックマンタ!あのマンタっていうより昆虫に近いビジュアルも古いSF映画の怪人っぽくて好きです。
キャストも皆んな良かったね。主役のジェイソン・モモアのコミカルで憎めないキャラも作品全体のトーンに合ってたし、アンバー・ハードもビジュアルがクール過ぎるかな?という予想を良い意味で裏切る感じで良かった。イタリアで薔薇食ったり、池で女の子にサービスするところ可愛かったなぁ。
ウィレム・デフォーは「いつか裏切るんじゃないか?」というドキドキを与えてくれるし、ニコール・キッドマンはどんな魔法を?ってくらい変わらぬ美しさで。夫役のテムエラ・モリソンさん年相応にすっかりおじさんになってるのにあの対比の残酷さ!
そして忘れてならないドルフ・ラングレン!『クリードII』に続き落ち着いた重厚な演技で作品の良いアクセントになっていたと思う。
『ジャスティス・リーグ』の時は正直ワンダーウーマンくらいしか見所ないなぁ…と思ってたし、あの時はアクアマン?別に…って感じだったけど、いやアクアマン最高やないの!と今はなってます。
ちょっと今度は3Dでも観ようかしら、あの海底アトランティスの橋のところとかはIMAX3Dで観たいようなきがしている。
余りに楽しくて帰りにお魚食べたくなってお寿司食っちゃったけどおかしくないですよね!女王アトランナだって金魚食ってたし!
昔、『ハンニバル』のレイ・リオッタの脳みそパッカーんの後に肉汁たっぷりのハンバーグ食べたくなったのと同じ不思議な欲求。
以下ネタバレ、というかこの作品にネタバレも何もないとは思いますがストーリーやキャラクター誕生の経緯に展開に触れているので、一応。
雑多メモ。
- 父親を殺されて(正確には自爆)…というか「いや、自業自得でしょ?」的な逆恨みでアクアマンに復讐の炎を燃やしているデイビッド・ケイン/ブラックマンタ。個人的にはそういうシリアスな誕生経緯はともかくとして今後は次々と新たな武器を開発してはアクアマンに挑んでは毎回コテンパンにやられていくコメディリリーフ的な役割で活躍して欲しい気がしている。「俺の名は…ブラックマンタだッ…!」って名乗るとこカッコイイけど少し間抜け感あるし。(褒めてます)
- アーサーがトライデントを引き抜くシーンはそうなると分かっていてもゾクゾクしましたねぇ。で後で知ったんだけどトライデントを守る怪物カラゼン、随分貫禄のある声だなぁ、と思ったらジュリー・アンドリュースだったのね。
- どうでも良いけど地上でも呼吸出来る人と出来ない人がいるのは何でなんですかね?王家の血筋だけ、とか?
- アトランナとトムの再会はさ、ベタ中のベタなんだけど年取ったのか涙腺緩くてジンとしちゃいました。