
というのが正直なところなところ。
ヤヌス・カミンスキーのレンズフレアで『あぁ…スピルバーグ作品だなぁ』とは思うし、序盤の導入には惹き込まれて割とワクワク感もなかった訳ではない。しかし、終盤に向けての展開やワーデックス社の間抜けぶりなどに段々とテンションが下がってきてしまった。スキャンロンのモチベーションもよく分からないし、部下が「え?いや…これで良いんすか?」と言いたくなる気持ちもよくわかる。*1敵役としての怖さ、これまで真実を隠蔽してきた組織としての恐ろしさのようなものがわたしには感じられなかった。一方、マーガレットやダニエルに協力する謎の勢力もなんだか目的がボヤッとしているように感じられて、ふたりを使う事で何をどういう風にディスクロージャーしたかったのか?*2というのもわたしにはピンと来なかった。
終盤の描写も解像度が低いというか、そう易々と怪しげな情報を信じていいのかね?とも思ったり、市井の人々がまるで操作されているかのように全員が同じ行動を取っている場面は、控えめにいっても白けるシーン*3だった。
ディスクロージャーされている映像を観ても、なんというか今更この造形?とか思ってしまう。あそこにはスピルバーグの意図があって、わたし達の記憶にあるエイリアンの情報をリアルなものとして呼び起こす為だからアレでいい、というより正しい…という事だったとしても、何かの悪いパロディのように感じてしまった。キャスターよく吹き出さないな、とか思いながら画面を眺めていたのはこちらの感性が間違っているのかもしれないけれど。
オープンエンディングが悪いとも思わないし、それがハマる作品も勿論たくさんあるけれど、今作については、どうだったんだろう。やはり、それまでに積み重ねられた様々な材料があった上で、ああでもないいやこうだったのかもと考えを巡らせるものであって、「あ、ここでカットアウトしてエンディングにするのかなー。それだったらヤダなぁ」と思ったらまんまその通りたったあたりも、個人的には残念。そこは逆に予想を裏切って欲しかった。
それにしても、今年はアン・ハサウェイもよく観たけどコールマン・ドミンゴもたくさん出てきたね。そういう意味では同時代性の強い作品だったのかもしれません。





