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ビー、もうドライブインシアターに行くな。【映画】『トランスフォーマー/ビースト覚醒』雑感。

映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』本予告(字幕版) - YouTube

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バンブルビー』は青春映画としてもよく出来ていてシリーズの中でも飛び抜けた出来だったと思っている。ではあるけれど、あくまでもスピンオフ的な位置付けで、いわゆる正史とは別な世界線と思っていた。なので今作が『バンブルビー』と地続きの続編というのは少し意外だったけれど、そんな事は余り関係なく楽しめる作品だった。

オートボットと人間たちのファーストコンタクトの場面は、これまで何度も繰り返されていて、個人的にはまどろっこしく感じてしまう方なんだけれど、そういった部分も含めてシリーズとして定番のストーリー展開はむしろ心地いい。脳でブドウ糖がほとんど消費されないこれくらいの映画が今の自分には丁度いい。

ティーブン・ケイブル・ジュニア監督の演出は手堅く、『クリードⅡ』でも見られたようにある種のクリシェを絶妙なバランスで使いこなす印象があって、〝わかっちゃいるけどグッとくる〟という場面が多かった。そういう意味では、アクションもスッキリと分かりやすい(意地悪な言い方をすれば既視感のある戦闘シーンでもある。終盤の『エンドゲーム』感とか。)一方で、マイケル・ベイ御大のともすれば何が起きているのか判らなくなるくらいのド派手さと比べると物足りなさを感じなくもない。

とか言いながらも、例えばバンブルビーがある場面で〝say hello to my little friend 〟と発するシーンとか〝オートボット(マクシマル)、全員集合!〟とか〝わたしはオプティマス・プライム…〟とか、そういうシーンに条件反射的に反応してしまったりする。

だから、きっとグレタ・ガーヴィグの『バービー』(この作品と『オッペンハイマー』を巡るアレコレについてはまた、別の話)を観た方が色々と刺激的な筈だけど、今はこういう映画を求めるコンディションなのだと思う。充分楽しかった。

あと、ド頭からヒップホップ系リスペクトを感じる滑り出しも良かった。ガッツリあの頃のヒップホップにハマっていたわけではないけれど、その時の空気感というかそういうものが身体に浸透してくるのが心地いい。個人的なお気に入りは

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Mama Said Knock You Out

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でした。