妄想徒然ダイアリー

映画と音楽とアレやコレやを

あなた達の時代なのです。『7/13(SAKANAMON/眉村ちあき 日本工学院ミュージックカレッジpresents Triangle-Altair-』雑感。

なかなか先の見えない生活を送りながらも、仕事は仕事で普通にこなしつつ、なかなか平日にLiveへ行く時間が取れない。退勤後にLiveに行くのも随分久しぶりな気がする。

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いや、素晴らしいイベントだった。なにしろ日本工学院の生徒さん達のものづくりへの意欲や夢みたいなものが思わずこぼれてしまうようなそんな感じ。

特に眉村さんはダンサーやコーラスやバンドセットとして学生の方達をステージにあげて一緒に楽しんでいて、そこには若い才能をフックアップするかのような慈しみを感じるほどで。愛、ビゲストラブですね、まさに。文脈上フックアップって言葉を使ったけど、決して上から目線ではなくて一緒に作り上げているという空気も感じて、何しろ眉村さんが楽しそうだったのが良い。日本工学院の人たちも笑顔が眩しかった。

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開始早々に撮影許可は下りたのだけれど、結局ほとんど撮ってない。目の前の眉村さんの眩しさを浴びるのが精一杯で、表情が確認できるくらいの距離でLiveに参戦するのもいつ以来だろう。

『教習所』はメチャかっこいいし、『冒険者〜森の勇者』もメチャカッコいいし、『夢だけど夢じゃなかった』もメチャカッコいいし、まあアレだ、つまりは最高でしたよ。そして、無限ビーナスは相変わらずアドレナリンがドバドバ分泌されるし、祝祭の宴感が半端ないっすね。

いつものごとくありとあらゆる場所に愛を振りまく眉村さんで、これも久しぶりの感覚だけど、会場全体を見回してひとりひとりを見ている(見ようとしている、ではない。見ているのです。)様子をみると胸アツクなります。

で、例えば続くSAKANAMON さんのステージをわたしは初見でみた訳だけど、ステージそのものもスリーピースバンドのパワフルさやユーモアを感じるパフォーマンスで、とても良かったし、日本工学院の卒業生である彼らが、こうして後輩達と一緒にLiveを作り上げているという事自体に輝きがあって。MCの中で「いつかまた今日のスタッフと一緒に仕事をする日が来るかもしれない」というのは、まあ確かに普通に当たり前のことを言ってるに過ぎないのかもしれない。でも、それは当たり前ではなくて、ものづくりをしていく魂のようなものが引き継がれて綿々と続いていくというのはミラクルなのじゃないかと思う。

そして、間違いなく今日このステージを作ったあなた達こそがこれからのエンタメ界の中心になっていくのですよ、という思いが溢れ出す。若い才能の萌芽を目を細めて眺めている自分を発見したりもするのは、随分と歳をとってしまったなという気持ちもあるけれど、でもそれは悲しい事ではなくてまさに孫の成長を楽しみにしているような気分に近い。あなた達の時代が始まっていくよ、というのはとても喜ばしくその眩しさは尊い

そういう意味でいえば、眉村さんが最後に「なんだっけ?」を演ったというのもある種の残酷さと慈愛が混じり合った空間にもなっていて、エンタメを(まあ、それだけじゃないけれど。例えば人生を)やり続けていく中ではきらめいて輝いているばかりでもいられなくて、そんな苦さもあるよ、というメッセージでもあり、同時に「でも、やるんだよ」というエールでもある。〝わたしがいるのは、ここなんだ〟と歌う眉村さんにいつも以上に震えたのはそんな理由だったかもしれない。知らんけど。

まあ、そんな事は今、ドライZEROで酔っ払ったと勘違いした頭でツラツラと書いてるだけでLIVEの間は只々楽しんでいたわけで、そしてそんなわたしの網膜に焼き付いているのはSAKANAMON のステージにちょこんと存在していたゼットンやバルタン星人、ダダといったフィギュア達の姿だったりするのでした。