妄想徒然ダイアリー

映画と音楽とアレやコレやを

フジワラ効果、とは。【映画】『ツイスターズ』雑感。

f:id:mousoudance:20240810203355j:image

- YouTube

ポップコーン片手に気軽に映画でも、というスタンスで臨んでいて、そんなリクエストに充分応えてくれると同時に、予想以上に人間を描いた作品だな、という印象もある。ストーリー展開としては、比較的クリシェに沿ったものではあったけれど、それにより気軽にストレスなく観続けられる事にも繋がっていたのかもしれない。

わたしは赦しと救済のある物語に惹かれてしまう傾向があるので、そういう点でもグッと感情を動かされる所がある。 わたしが年齢を重ねてしまったのかもしれないが、最近は親目線で登場人物達を見てしまう事が多くなった。だからケイトがかつての輝きや夢を再び獲得しようとする姿に目を潤ませてしまう。

前作(という言い方が正しいのかどうか)への目配せもあってよく出来たディザスタームービーでもあり、そして〝やり残してしまった事をもういちどやり直し、過去を清算していく〟という人生を取り戻すという作品でもある。

クライマックスの竜巻シーンは見応えがあった。「いや、どうせこうなるんでしょ」と思っていながらも、スリルある展開に釘付けになる。何よりタイラーやハビを尻目にケイトが物語にケリをつけるところが良い。エンディングの展開も、甘すぎず程よいハッピーさが心地よい。まあ、雨降ってる中で日が差しているとか(実際にそういう気象条件が成り立つかどうかは関係ない。映画的にどう見えるか、が問題なのです)気になるところも、ないではなかったけれどグラン・パウエルの笑顔で許してしまうのでした。