妄想徒然ダイアリー

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掲げよ、その手のひらを。1/30(日)新しい学校のリーダーズ『無名ですけど凱旋ワンマン〜ようこそ、スナックタイムへ Um-hum〜』@恵比寿LIQUIDROOM 雑感。

 

相変わらず仕掛かり中の仕事があり、悶々とした週末を過ごしているわけだけれども。そういう意味では日曜の18時はかなりダウナーな気分で迎えるのが毎週のルーティンになっている。その哀しさ。

という事で。

無名ですけど凱旋ワンマン〜ようこそ、スナックタイムへ Um-hum〜

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客入れ曲のビースティボーイズ(エンドレス!)を聴きながらまったりと開演を待つ。
フロアには碁盤のように格子状の区分けがされていて、わたしはその一角に足を踏み入れる。スタンディングライブではもはや見慣れた風景となった。

昨年出演した海外フェス、Head in the Cloudsの映像がオープニングに流れて、感情が昂る。

「Pineapple Kryptonite」も早くも定番曲としての貫禄が出てきたというか、ユニーク(唯一無二という意味での)な振り付けと美しいコーラスとの化学反応が良い。これからの自己紹介曲としても凄く有効な一面もある。あれは曲前のアジテーションだったと思うけど〝嫌いなアイツに教えない〟を〝嫌いなアイツに見せつけたい〟とアレンジしたフレーズも妙に刺さってきた。続く「最終人類」でこの日のライブの成功は決まったと言いたい。

相変わらずLIVE中はドーパミンどばどば終わってみればセトリはぶっ飛んでいるので、断片的な記憶をかき集めて記録する。なので曲名や曲順などはかなりいい加減です。

新曲と既存曲も程よいバランスで、というかほぼ初見に近い新曲がまた良い。大体、出たばかりの新曲というのはどうしても馴染みが薄いので反応が今ひとつ、となりがちなんだけどそうならない。「CANDY 」の〝シュガーハイ、シュガーロー〟の部分も気がつけば手を上げ下げしているし、「Fantastico」のインド感たっぷりで、振り付けや歌にリーダーズらしさが詰まっている。

「恋文」「オトナブルー」からの穴野をしるこさんが登場したカラオケコーナーへの流れも決まってましたね。をしるこさん、全くの初見だったけれどドラァグクイーンとしての貫禄とオーラが圧倒的で、いやカッコいいパイセンですね。

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「どうにもとまらない」と「笑って許して」という昭和歌謡ど真ん中の選曲と新宿二丁目的な妖しさとがリーダーズに上手くマッチしていて、そういうテレビ番組があっても良いような気もしてくる。

「試験前夜」は相変わらずカッコいい。リズムとビートがドスンドスンと身体に響くその快感。叫べないのがもどかしいくらいに感情がぐつぐつと沸き立つ。途中歌詞が飛んだのはご愛嬌、というかそのパフォーマンスの激しさの証でもある。

「SNS24時」では写真を各自SNSへアップせよ、との指示があった。f:id:mousoudance:20220130220647j:image

動画も撮ろうとしたんですが、何しろこちらも踊ったりヘドバンしたりと忙しくとりあえず写真を。

「恋ゲバ」はLIVEで観るたびに新しい発見があって、というよりも多分観るたびにアドレナリンドバドバで記憶がぶっ飛んでるだけだと思うけど、終盤のSUZUKA対KANONのところで、後ろでMIZYU&RIN のお二人が〝見ざる聞かざる〟的なポーズしてるんですね。いままで気がつかなかった。

「透明ガール」を現場で観たのはもしかしたら初めてかもしれん。なんて思いながらしみじみとステージを眺めていたけれど、そっから「透明ボーイ」て!!バイバイをする手にも力が入ろうってもんですよ!わたし達の気持ちも夕暮れに溶けていく。なんて。

本編のラストは「Free Your Mind」で、新曲ホヤホヤと言っていいこの曲が、しかしエンディングを飾るに相応しいほどのパワーがあった。振りも楽しいし、曲のカッコよさもある。しかし、この曲の肝は何というか英語と日本語(とスペイン語)が混在した詩にあるような気がする。

踊れ、歌え、騒げ叫べ

ほら 解放だ

このストレートなメッセージを身体を動かしながら浴びることが、今わたし達には必要なのかもしれない。言語が何であろうと人々の心を撃つような不思議なパワーがこの曲にはある。と、そんな事まで考えてしまう。

アンコールは「Happy Hormones 」から。この曲も新曲ホヤホヤたけど、そんな事関係なくフロアはハッピードーパミンに溢れまくる空間になっていた。

そして、ラストは「迷えば尊し」だ。いつも通り青春とは老若男女関係ないというアジテーションとともに一斉に手をかかげる。個人的にはライブのラストを飾るアンセム感、手を掲げるという面でもPerfumeの「MY COLOR」と印象が重なる。

SUZUKAさんの「今日、ここで新しい学校のリーダーズを観た事が明日からの活力になるはず(大意)」というアジテーションが心に響く。

この夜、4人へ向けて掲げた手がフロア一杯に広がっている光景は、少なからず心身にダメージのあるわたしにとって欠くことのできない一瞬だった。その一瞬がわたしには必要だった。それを糧にして、明日からの生活を推進させる事が出来る。

そんな風な事を考えながらリキッドルームを後にしたわたしの脳裏に焼き付いているのはSUZUKAさんがどこかでやった〝発作からのISSA〟だったりする。