いや、ちょっと待って。いつ以来だろうかと振り返ると。この時か。いま、そこにある希望。『新しい学校のリーダーズ/崎山蒼志 男女比一対四@高円寺HIGH』雑感。 - 妄想徒然ダイアリーって1年5ヶ月前!
その間、配信LIVEなどもあったけどまさに生の現場はこの時以来。
そんなもんね、漲らない訳がない。
新しい学校のリーダーズ『無名ですけどワンマン〜7年目のセーラー服、脱がさないで〜』
渋谷の街に来るのも久しぶりな気がするけど、まあ、普通に人はいる。飲食店がいくつか閉店・休業状態であることを除けば、いわゆる休日の渋谷の風景として違和感がない。
それが良いことなのか悪いことなのか判らないけど、とにかくわたしは渋谷に向かう。
いつも通りお習字によるお出迎え。
場内にもお習字あるけれど、結構ガッツリ張り付けてあってお持ち帰りは出来ない感じかな。床にはスタンディング位置の目安としてテープが貼られているけれど、最近のライブ事情を考えれば充分に〝スタンディングライブ〟感がある。
客入れ曲のリーダーズ・オブ・ザ・ニュー・スクールに身体を揺らし、ジャパネットスズカの映像を観て笑っているうちにあっという間に開演となる。いつも通り、開演してしまうとアドレナリンドバドバで終わってみればセトリなんてぶっ飛んでしまっているけれど、記憶をたぐり寄せながら。
ステージに4人が現れた時から身体に熱いものがみなぎってくる。『NAINAINAI』から『最終人類』の開幕で早くもじんわりと汗をかく。ユーモラスに煽ってくるSUZUKA(以下メンバーの敬称略でいきます)、MIZYUのキレのあるアイソレーション、RINの関節がどうかしているダンス、そしてKANONの指先まで神経なんか届いた動き…嗚呼リーダーズのライブに来ている事を実感する。もう全ての瞬間瞬間を目に焼き付けていきたい。
MCからシームレスにバンって『透明ボーイ』が始まるのっていつ観ても感情がグワーっと高まる。バイバイに合わせて手を振るのが楽しくてしょうがない。夕焼けを映し出したモニターと相まって心がチクチクとする。そして脇毛ボーボー状態なのに『まさ毛カンナヴァーロ』はどうしてこんなにカッコいいのか。
一応、撮影は〝空気を読んだ形で〟許されていたが、結局全くと言っていいほど撮っていない。ただ崖だけは。
この『楽園にて、私地獄』は手作り感満載の電車の小道具が素晴らしく可愛くて、最高でしたね。車窓から顔出して踊る4人の眩しさにノックアウトされる。
『ワカラナイ』でチルアウトしてからの『恋ゲバ』がまた良くて。声を出せないわたし達はクラップし、手を掲げる。それしか出来ないが、わたし達は身体の中にフツフツと沸るアツい思いを指先から放っていた筈だ。という事を口走ってしまうくらい久しぶりのリーダーズにわたしは興奮しているのだろう。
MCでの「セーラー服脱ぎません宣言」からいよいよライブは佳境に入っていく。
『Freaks』はもちろんLIVEで観るのは初めてだ。ふふふ。カッコよすぎでしょ。MV同様、ダブル肩車で始まる冒頭から引き込まれる。この時の青紫っぽい(とわたしの網膜には記録されているがもしかしたら違うかも)照明も良かったですね。
で。『試験前夜』ですよ!何度かライブで観ているし、いつも盛り上がるチューンですけど、この夜の『試験前夜』はいつにも増してカッコ良い(これしか言ってない)ものでした。ドラムセット版とでもいうのか、KANON がひとりドラムを叩き、SUZUKAが RINとMIZYU を和太鼓(だよね?)に見立てて叩く前半も良かったけど、後半RINとMIZYU もドラムに加わってからの展開もアツかった。もう、この辺りからわたしのアドレナリンはドバドバ状態で紅い鉢巻の美しさにも見とれていた。この一曲を観ただけでもリーダーズがまた一段ステージを上げたという事がわかる。
高揚した気分のまま『迷えば尊し』に突入した時、わたしは心の中で泣いていたような気がする。この曲の持つアンセム感もパワーはもちろん、不透明で身動きの取りづらい世の中において今目の前で起きている出来事の一瞬一瞬の愛おしさに感情を揺さぶられたのだと思う。
大きく掲げられた手はわたし達の叫びだ。声は出せなかったけど、心の叫びはフロア内に充満していた。ヘドバンし、ジャンプし、クラップし、手を掲げ、身体を揺らしながら脳汁を撒き散らしていたのでSUZUKAのアジテーションをハッキリと聴き取る事は出来なかったけど「青春」「今この時」「一瞬」…そんな単語が発せられていたような気がする。今のこの状況への苛立ちを青春というワードで昇華させ、ポジティブなものへと変化させるようなパワーがあった。この高揚感と多幸感は尊い。
開会式これでいいのに。と思いつつ、ワンマンツアーを楽しみにして生きる。わたしはわたしの青春を。